EMC DDBoostで高速にアクティブフルバックアップでは、EMC Data Domain Boostの重複排除機能を利用したバックアップをご紹介しました。この記事では重複排除機能を利用したマージについてご紹介します。
※以下からはEMC Data Domain BoostをDDBoostとして表記します。

共有フォルダや重複排除ストレージをバックアップリポジトリとして登録する際に、ゲートウェイサーバの設定が必要になります(プロキシと兼用させることも可能)。共有フォルダや重複排除ストレージには、Veeamのサービスを展開できないので、このゲートウェイサーバにVeeamのサービスを一時的に展開します。共有フォルダや重複排除ストレージとの通信にゲートウェイサーバを経由させることで、Veeamのサービス間の接続を確立することができます。また、ゲートウェイサーバでは、データのマージ処理も行っております。

合成フルバックアップを行う場合はリポジトリにあるバックアップデータを物理的に移動させ作成します。一方でDDBoostの場合は理論的に既存のデータを移動させるので、高速で合成フルバックアップを行うことができます。
本記事ではストレージのゲートウェイ間の通信量を制限し、マージ処理に時間がかかる構成を作り、EMC Data Domain上に構築されたCIFSとDDBoostでマージ処理を比較しました。マージ処理に時間がかかる構成であることを確かめるため、以下の2つの構成で比較します。

1:ゲートウェイとストレージ間の通信制限なし

構成図1

2:ゲートウェイとストレージ間の通信制限あり

構成図2

以下が比較結果です。

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について
Veeam Vanguard