Amazon EC2やAmazon RDS、Amazon EFS、Amazon VPCのデータ保護をエージェントレスに実施することができるVeeam Backup for AWS。Amazon EC2全体のイメージベースな保護を実施することが可能ですが、リストアが必要な場合は、EC2インスタンス全体の復旧はもちろん、EBSボリューム単位での復旧や、フォルダ/ファイル単位で復旧させることも可能です。
これらの復旧実施時は、Veeam Backup for AWSのWebブラウザ管理画面から一元的に実施できますが、ファイル単位の復旧(以下、ファイルレベルリストア)を実施する際は、リストア対象のファイルを、Webブラウザ画面に接続しているローカルマシンにダウンロードする手法と、直接元のEC2インスタンスに復元する手法の2通りで実施することが可能です。
このうち、直接元のAmazon EC2に対してファイルレベルリストアを実行する際は、元のEC2インスタンスが AWS Systems Manager(以下SSM)と通信可能かつ、Amazon sqsやAmazon kinesisサービスへアクセス権限を持つIAMロールがアタッチされている必要があります。
今回のブログではWindows Server EC2インスタンスに対して、直接ファイルレベルリストアを実施するためのセットアップ手順についてご紹介していきます。