昨日(12/7)、Veeam Backup & Replication 10a(10.0.1.4854P20201202)がリリースされ利用できるようになりました。これは累積パッチであるため、基本的には修正対応が主な内容となっていますが、それ以外にも、vSphere 7.0U1のサポートが追加されました。このパッチの内容は現状(12/9)、最新版として展開されているインストーラ(10.0.1.4854)には含まれていないため、新規で利用する際には、通常のインストールに加えパッチ適用が必要となりますのでお気を付けください。
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パッチ適用といっても特に難しいことはなく、10.0.1.4854がインストールされている環境で、全てのジョブやリストア処理が完了していることを確認し、ダウンロードしたexeファイルを実行、ウィザードを進めるのみです。

また、ウィザードにてUpdate remote components automaticallyにチェックを入れれば、パッチ適用時にVeeam Backup & Replicationに登録されているサーバ上のVeeamコンポーネントに対してもパッチが適用されます

プラットフォームの追加サポート
前述のように、このパッチでvSphere 7.0 Update 1(vCenterおよびESXi)の公式サポートが追加されました。またその他にも以下のようにプラットフォームのサポートが追加されています。
- VMware vSphere 7.0 U1のサポート:新しいvSphere APIバージョンの認識、仮想ハードウェアバージョン18のVMのサポート、高可用性機能のクラスターエージェントとしてvSphere Clustering Service(vCLS)によって 新たに使用される システムVM の自動除外が含まれます。
- Microsoft Windows 10 version 20H2とMicrosoftWindows Server version 20H2のサポート:ハイパーバイザのAPIベースで保護する仮想マシンのゲストOS、エージェントベースのバックアップで保護するサーバーおよびワークステーション、Hyper-Vホスト、およびVeeam Backup & Replicationのインストール先、Veeamコンポーネントの配置先としてサポートします。
- RHEL 8.3およびSLES 15 SP2ディストリビューション サポート:アップデートに含まれるVeeam Agent for Linux 4.0.1.2372、Veeam Backup & Replicationのエージェント管理機能、およびVeeamコンポーネントのインストール先としてサポートします。
- バケットでバージョン管理が有効でり、オブジェクトロックが無効になっているS3互換のオブジェクトストレージのサポート(例:Backblaze B2クラウドオブジェクトストレージ):このようなバケットを登録すると、余分なコストを回避するために、バケットが古いオブジェクトバージョンをクリーンアップするように設定されていることを確認するように求める警告が表示されます。