ストレージの読み書き性能は、製品によってまったく異なっています。このため、目的(バックアップウィンドウなど)に耐えうる増分バックアップ速度や合成処理速度を実現できるのかという点は、Veeamではなく、ストレージ側の性能に大きく依存します。
リポジトリに使用しているサーバやNASのディスクのストレージの性能をDISKSPDを使えば確認できます。
DISKSPDはMicrosoft社が、MITライセンスのもとオープンソースで開発しているコマンドラインツールです。(ソースコードはGithub上で確認可能です。)CrystalDiskMarkといった著名なベンチマークソフトでもコアとして使用されています。
ストレージに対し、指定された時間分に設定された形で読み書きを行い、その間の処理結果を表示します。基本的に、数字が大きければ性能がいいということになります。
オプションは豊富で、読み書きの割合やブロックサイズの指定、シーケンシャルIOかランダムIOかの選択なども可能です。
ストレージに対し、指定された時間分に設定された形で読み書きを行い、その間の処理結果を表示します。基本的に、数字が大きければ性能がいいということになります。
オプションは豊富で、読み書きの割合やブロックサイズの指定、シーケンシャルIOかランダムIOかの選択なども可能です。
書き込みのみの増分バックアップや、読み書き両方が発生する合成処理、読み込みだけのリストアなどの状況を想定してシミュレートできるので、これを使えば適切なバックアップモードや、あるいはリポジトリの性能に合わせたバックアップ保存先の割り振りが可能です。
- シミュレート時はI/Oに負荷がかかっていない状況で行ってください。
そうしない場合、正確な計測ができなくなります。 - これはシミュレーションであるため、実際のVeeamの動作時には異なる結果となる可能性があります。
今回はこのDiskspdを使用した、パフォーマンスの計測方法や処理に合わせたパラメータ例をご紹介していきます。