Veeamの場合、vCenterが保持しているMoRefというオブジェクトごとに一意のIDでバックアップやレプリケーション対象となるVMを追跡しています。これによりvCenterを介して行われるvMotionやHA、DRSなどでVMが移動した場合にも継続してバックアップが可能です。
しかし、vCenter自体を新規に作成し、新たなvCenterにESX(i)ホストを登録しなおした場合などには、このMoRef自体が変更してしまい、Veeamからは追跡が行えなくなってしまいます。このような場合にはバックアップを継続して実施できず、Veeamに新vCenterを登録しジョブの再構成または新規ジョブ作成が必要というとても手間のかかる状態になってしまいます。
そこで、この移行ツールを使用します。移行ツールにより新vCenterで新たに割り当てられたMoRefと旧vCenterで割り当てられていたMoRefを一致させることができるため、新規作成したvCenterに移行後も継続してジョブを実行可能です。
ダウンロードは開発元KBから:https://www.veeam.com/kb2136
それでは手順等を含む詳細をご紹介していきます。