前回はバックアップのターミナル駅ともいえるプライマリバックアップストレージでどのようなリポジトリを構成すべきかというプラクティスをご紹介しました。今回はそのプライマリからの2次バックアップ先のストレージやアーカイブ用のストレージのプラクティスをご紹介します。


  • プライマリバックアップストレージ:最新のリストアポイントのつながり(バックアップチェイン)を保持するためのストレージであり、運用環境に影響を与えるバックアップウィンドウを短くし、リストア操作も他に比べて頻繁に行われることが想定されるため高速なストレージが要求されます。
  • セカンダリバックアップストレージ:長期的なバックアップを保持するためのストレージであり、容量あたりのコストパフォーマンスの良いストレージが要求されます。
  • アーカイブストレージ:できるだけ利用しないことが本来は望ましい、プライマリ、セカンダリ両ストレージが使用できないような場合に使用するストレージであり、IOPS等のパフォーマンスが低くとも高い信頼性が要求されます。

    プライマリ セカンダリ アーカイブ
    TB / コスト 高コスト 低コスト 最も安価
    ストレージ容量 小容量 大容量 驚くほど大容量
    IOPS 平均 バカバカしいほど低
    信頼性 標準 良くはない 最高
    リストアコスト 安価 平均
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