VeeamでSAP HANAのVMをオンラインでバックアップする場合、一般的に以下のような流れで、トランザクションの一貫性を保証します。
- 任意のpre-freezeスクリプトをVM上で実行し、HANAの静止状態を取得
- VMwareのスナップショットを作成
- 任意のpost-thawスクリプトをVM上で実行し、HANAの静止状態を解除
- VMwareのスナップショットからVMデータを取得
この際のスクリプトはVM上に配置するケースもありますが、Veeamの場合、Veeamコンソールからバックアップジョブを設定する際に、Veeamのローカルにあるスクリプトを指定して、それがバックアップ時にVM上へ自動配布されるように構成することも可能です。これにより、ゲストOSの静止に関してもVeeamのコンソールで統合管理でき、いちいちVMにアクセスしてスクリプトを配置、修正するなどの手間を省くことができます。
SAP HANAの場合、pre-freezeスクリプトでBACKUP DATA CREATE SNAPSHOTコマンドでスナップショットを作成、静止点を確保し、post-thawスクリプトでBACKUP DATA CLOSE SNAPSHOTコマンドで、そのスナップショットを閉じます。
今回はこのSAP HANAで一貫性を保持したオンラインバックアップ時に使えるpre-freeze/post-thawスクリプトをご紹介します。