物理マシンやVMware vSphere、Hyper-V、Nutanix AHVとったハイパーバイザー上の仮想マシンのデータ保護が可能なVeeam Backup & Replication。任意のストレージにバックアップデータを取得することはもちろん、災害対策やランサムウェア対策を考慮し、取得したバックアップデータをAmazon S3等のオブジェクトストレージへコピー/アーカイブすることも可能となっております。
※v12以降はオブジェクトストレージへのダイレクトバックアップにも対応
Amazon S3へのコピー/アーカイブを実施するには、Veeam B&RサーバがAmazon S3エンドポイントに接続できる必要があります。そのため、基本的にはVeeamサーバがインターネット接続可能であれば簡単に実施することが可能です。ただ、AWS Direct ConnectやAWS VPNを構成されているような環境では、VeeamによるS3への通信もインターネット経由ではなく、これらを活用したプライベートな接続で実施されたいかと存じます。このようなS3へのプライベートアクセスを実現するためには、VeeamからのAmazon S3エンドポイントの接続先を、AWS PrivateLink for Amazon S3を使用するように変更することで対応可能です。
今回の記事ではVeeam S3コピー/アーカイブ実施時の、AWS PrivateLinkとの連携手順についてご紹介させていただきます。