WindowsやLinuxといった物理マシンや、VMware vSphere、Hyper-V、Nutanix AHVとったハイパーバイザー上の仮想マシンのデータ保護が可能なVeeam Backup & Replication。任意のストレージにバックアップデータを取得することはもちろん、災害対策やランサムウェア対策を考慮し、取得したバックアップデータをAzureBlob等のオブジェクトストレージへコピー/アーカイブすることも可能となっております。
Azure Blobへのコピー/アーカイブを実施するには、Veeam B&RサーバがAzure BLOBエンドポイントに接続できる必要があります。そのため、基本的にはVeeamサーバがインターネット接続可能であれば簡単に実施することが可能です。ただ、Azure VPNやAzure ExpressRouteを構成されているような環境では、VeeamによるAzure Blobへの通信もインターネット経由ではなく、これらを活用したプライベートな接続で実施されたいかと存じます。このようなAzure Blobへのプライベートアクセスを実現するためには、VeeamからAzure Blobプライベートエンドポイントに接続するように構成する必要があります。
今回の記事ではVeeamによるAzure BLOBへのコピー/アーカイブを、Azure Blobプライベートエンドポイント経由で実施するための手順についてご紹介させていただきます。