概要
Veeam Backup & Replicationの構成データベースとしてPostgreSQLを使用している場合、特定のVeeamオペレーションを実行した際に、下記のようなエラーで失敗することがあります。
SSPI authentication failed for user
本エラーが発生する可能性があるオペレーションとしては下記のようなものが挙げられます。
・Veeam Backup & Replicationのインストールやアップデート
・Veeam構成情報のリストア
・Veeam構成データベースに対しての直接接続 (pgadminやpgsqlコマンドの実行など)
原因
本エラーは、構成データベースへの接続を実行しようとしているアカウントに対して、データベースアクセスが許可がされていない場合に発生します。
Veeam Backup & ReplicationインストーラーによってPostgreSQLがデプロイされた場合は、PostgreSQLデータベースエンジンはSSPI認証を使用するように構成されます。Windowsアカウントを使用したアクセス認証を可能とするために、 pg_ident.conf ファイルが更新され、構成データベースにアクセスする必要があるWindowsアカウントが追加されます。デフォルトでは、下記Windowsアカウントがデータベースへの直接アクセスを許可されたアカウントとして追加されます。
・Veeam初回インストール時に使用したWindowsアカウント
・NT AUTHORITY\SYSTEMアカウント。このアカウントはVeeam Backup & Replication サービスで使用されるデフォルトのアカウントです。