プロキシはVMのデータを取得し、重複排除・圧縮を行う、データ処理の核となるコンポーネントであり、Veeamからバックアップやレプリケーションを行う際に、このコンポーネントがCPU、メモリといったリソースを最も多く消費します。Veeamではデフォルトで管理サーバとなるVeeamインストールマシンがプロキシの役割も担い、処理を行いますが、仮想環境の規模が大きくなってくると、Veeamインストールマシンのみでは対処が難しく、環境規模に合わせて構成する必要があります。
この時、プロキシサーバを後から追加することも可能ですので、ボトルネックを確認しながら順次追加していくことも可能ですが、ある程度のサイジングは必要になるかと思います。プロキシのサイジングに大きく関係するパラメータはどれだけのタスクを同時実行するかという点です。プロキシは一つの仮想ディスクに対するデータ処理を1タスクとして、これを並列で処理でき、並列実行する、最大同時タスク数により、消費するリソース量が変わってきます。したがってこの並列タスク数をどの程度にすればよいかを決定できればある程度のサイジングが可能ですが、そもそもどの程度の並列タスク数にすれば良いのか、といった点がネックになってくるかと思います。今回はこの部分を重点的にご紹介いたします。