環境が大きくなればなるほど、管理負荷を軽減するためにはより多くの自動化が必要になります。たとえば、Veeamを40のブランチオフィスにインストールし、運用しなければならないような場合には、スクリプトを使用してバックアップサーバを展開して構成、基本的なジョブを自動的に作成するといったことができます。また、別の例としては、まったく同じ構成の2,000~3,000台のVMに対するジョブを自動作成するスクリプトで、ユーザが誤った構成変更を行うことを制限するといったことができます。
このような自動化の際に便利なツールがVeeam PowerShellです。Microsoft Windows PowerShellのスナップインとしてVeeamのコンソールから行うことのできる、ほぼすべての操作をPowerShellからも実行できます。
今回はこの Veeam PowerShellの基本的な使い方をご紹介します。
※Windows PowerShellバージョン2.0以降をサポートしています。
導入
Veeam Backup&Replicationには、Microsoft Windows PowerShellのスナップインであるPowerShell拡張機能が付属しており、Veeam Backup&Replicationコンソールの一部としてインストールされます。このため、Veeam Backup & ReplicationをインストールしたWindowsマシンであれば利用可能です。
利用する際には、PowerShellコンソールでスナップインとして、Microsoft Windows PowerShellに下記コマンドで追加します。
PS C:\PS> Add-PSSnapin VeeamPSSnapin |
また、Veeam Backup & Replicationコンソールの左上メニューでConsole>PowerShellでPowerShellコンソールを起動すると、スナップインが読み込まれた状態でコンソールが起動します。