SQL ServerなどであればMicrosoft VSSと連携し、VeeamのApplication-aware processing設定を有効にするだけで、簡単にオンラインで整合性を保ったバックアップが可能ですが、MySQL/MariaDBではVSSは使用できないため、この方法は選択できません。このような場合には、VMwareスナップショットでの静止前後に、スクリプトを実行し、アプリケーション一貫性を保った状態を保持するように構成する必要があります。
このスクリプトの実行を行う場合、他のバックアップソフトでは、各LinuxゲストOS上に手動でスクリプトを配置する必要がある場合がありますが、Veeamでは、Veeam Backupサーバ上にあるスクリプトを指定できます。
これにより、ジョブが開始されると、ゲストOSに対して指定したPre-Freezeスクリプトが自動的にアップロードされ、実行され、整合性を保ったオンラインバックアップが可能になります。
今回は、このPre-Freeze/Post-ThawスクリプトをLinux VMで実行する際の考慮点とスクリプト例をご紹介します。