事象について

不変性を有効化した堅牢化(Hardened)Linuxリポジトリで下記の警告が発生する場合があります。

A problem occurred during setting the immutable flag: repository time shift detected, immutability flag cannot be set. Please refer to KB4482 for more details

原因

この警告の原因は堅牢化LinuxリポジトリのLinux OS内でタイムシフト(時刻設定の変更)が検出された場合に表示されます。

タイムシフト検出はリストアポイントの不変性状態が操作されることを防ぐために実装されています。しかしこの仕組みは以下のようなユーザによるタイムシフトによってもトリガーされる場合があります。

  • 管理者によるシステム時間の意図的に変更した場合
  • Linuxマシンの電源を長時間オフにした場合
  • 時刻の追跡に使用されるVeeamTransportサービスが停止している場合
  • 過去に堅牢化Linuxリポジトリとして使用されていた、既にtimeLogファイルが存在するLinux OSを再度、堅牢化Linuxリポジトリとして追加した場合

堅牢化Linuxリポジトリとなっているバックアップ先となるLinuxマシン上でImmutableサービスが開始すると、timelogファイルが/etc/veeam/immureposvc/に作成されます。10 分ごとに、現在のUTC時間 (systemTime) と HW 時間 (hwTime) がtimeLogファイルに書き込まれます。timeLogが更新されるたびに、現在の値と以前の値の差が計算され、moveTimeというパラメータに追加されます。これにより、ソフトウェアはタイムシフトが発生したかどうかを検出できます。

このmoveTime値が 86400 秒 (24 時間) を超えると、変更された時間に関する情報を含む、retainLock(保持ロック) という不変属性が有効なファイルが作成され、retainLockファイルが存在すると、Immutableサービスが既存および新規のバックアップファイルの不変属性を変更できなくなります。

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