SQL Serverは、障害に備え保護する必要のある重要なアプリケーションの1つです。この記事では、仮想マシンで構築されたSQL Serverをイメージベースでバックアップし、トランザクションレベルでリストアすることが可能なVeeam Backup & Replicationについてご紹介します。
Veeam Backup & Replicationは、VMware/Hyper-V仮想環境に特化したイメージベースのバックアップソフトウェアです。Microsoft VSSと連携して整合性のとれたバックアップを取得できます。さらに、SQL Serverのトランザクションログのバックアップも対応しているため、指定したトランザクションの状態までデータベースを復旧することが可能です。
参考:VeeamでSQL Serverのトランザクションログまでバックアップ
このようにVeeamでは、整合性のとれたVM全体のバックアップを行います。しかし、誤ってレコードを削除してしまったなど、一部のレコードを復旧するために、VM全体をリストアするのは、大変です。そこで、用意されているのがVeeam Explorer for SQL Serverというツールになります。このツールを使用することで、次のリストアが行えます。
参考:ここまでできる。VeeamからSQL Serverの復旧
データベースファイルのリストア
データベースファイルをSQL Server VMのバックアップから直接リストアすることができます。インスタンスやデータベースなどMS SQL Serverの階層情報を表示できるので個別に選択して、次のような複数の方法でリストアすることができます。
- 現在の復元ポイントへのリストア
- 選択した時点へのリストア
- 選択したトランザクション直前の状態へのリストア
トランザクションログのリストア
Veeamのトランザクションログのエージェントレスバックアップとリストアを使用すれば、MS SQL Serverログトランザクションの正確な時点に迅速にリストアすることができます。
現在、バージョン8ですが、バージョン9からOracleをサポートする予定です。
参考:Ver9新機能予告「Veeam Explorer for Oracle」トランザクションレベルの復旧を実現
関連したトピックス
- 仮想化されたOracleデータベースの適切なバックアップ・リストア手法
- 「DBMoto」と「Veeam Backup & Replication」の連携【仮想化バックアップ・リアルタイムレプリケーション】
- Veeam AgentとPlug-in for Oracle RMANを活用して物理Oracleサーバのバックアップを
- 2/21開催Webセミナー「 Veeam新機能 徹底解説 Part 1:Oracle RMAN連携 ~運用変えずVeeamでらくらくバックアップ&リストア~」
- 3/19(火)開催Webセミナー録画: Veeam新機能 徹底解説 Part 4:SAP HANA統合:SAP認定ソリューションだから整合性のあるバックアップも簡単・確実!
- CloudBerry Backupによる SQL Serverの自動バックアップ
- Microsoft SQL Serverのバックアップとリストア手法
- Oracle, SQL Server データベースをAmazon S3に低コストでバックアップ方法 [ CloudBerry Backup]
- SQL Server on Linuxの可用性について ①
- 仮想化されたデータベース:パフォーマンス監視の考慮事項