Teradataは開発や評価を目的に無償で「Teradata Express」を使用することができます。
具体的には以下の2つのクラウド用に仮想マシンとして提供されており、ダウンロード可能です。
・プライベートクラウド向け「Teradata Express for VMware Player」
・パブリッククラウド向け「Teradata Express for Amazon EC2」
今回はVMware ESXi上へ「Teradata Express for VMware Player」を構築する手順をご紹介します。
なお、Teradataは異種DB間対応リアルタイム・レプリケーションツール「DBMoto」に年内に対応予定となっており、OracleやSQL Server、DB2等からTeradataへのレプリケーションが可能となり、移行や災害対策、RDBとの相互連携が可能となります。
また、弊社製品「EspressReport ES」はTeradataに対応しており、Teradata上のビッグデータをグラフ化・レポート化・ダッシュボード化して見える化を実現できます。
詳細は下記のブログ記事をご参照ください。
Teradataのデータをダッシュボード化してデータ分析・活用!ERESとの連携可能!
https://www.climb.co.jp/blog_espress/archives/1453
●Teradata構築手順
まずTeradata Developer Exchangeのサイトへアクセスし、Downloadsをクリックします。
※事前に会員登録が必要です。
http://developer.teradata.com/
今回はVMware ESXi上へ構築するため、Teradata ExpressのVMwareをクリックします。
複数の種類がありますが今回は検証用ということで4GBサイズのものを選択し、ダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを展開すると以下のようにVMware用の仮想ディスクvmdkファイルや設定ファイルであるvmxファイル等を確認できます。
さて、本来であればこのフォルダごとESXiのデータストアにアップロードしてvSphere Clientからイベントリへ追加したいところですが、残念ながらそれでは起動しません。
なぜならこのファイルはVMware Player用であるためです。
VMware Player用のファイルはそのままではESXiでは使用できないため、VMware vCenter ConverterやVMware Workstation等でESXi用に予め変換する必要があります。
変換後はESXiから起動可能になります。
ESXiへの配置が完了後、次はWindows等のクライアントマシンからTeradataを管理するための統合開発ツール「Teradata Studio」をダウンロードしておきます。
ダウンロードはTeradata Expressと同じサイトから可能です。
今回はWindows 64bit版をダウンロードし、Windows 8.1にインストールしました。
ESXiからTeradata Expressの仮想マシンを起動します。
ログイン画面ではユーザ名とパスワード共にrootでログイン可能です。
Teradata Expressが組み込まれたOSが起動しました。
この仮想マシンは既にTeradataが自動起動するようですが念のため確認します。
Terminal画面にて以下の順にコマンドを入力します。
BTEQとはクエリによるデータ操作ツールでOracleでいうSQL PLUSのようなものです。
bteq
.logon 127.0.0.1/dbc
(パスワードは)dbc
BTEQに接続できましたら以下のクエリを発行します。
select * from dbcinfo;
正しくバージョン情報等が返されたらOKです。Teradataは正常稼働しています。
ちなみにvSphere Clientからサマリを表示すると以下のようになっていました。
OSはSUSE Linuxです。
続いてWindowsからTeradataに接続するため、WindowsにインストールしたTeradata Studioを起動します。これはEclipseベースの統合開発ツールとなっており、IBM DB2用のIBM Data Studio、SAP HANA用のSAP HANA Studioと同じ位置づけの製品と考えてよさそうです。
New Connection Profileのアイコンをクリックします。
Teradata Databaseを選択します。
(このツールでHadoopにも接続できるようですね・・・)
接続先のIPアドレス(ホスト)とユーザ名・パスワード(共にdbc)を入力し、Test Connectionをクリックします。
あとはこのTeradata Studioを使用すればユーザ作成・テーブル作成・データの取り込み等を簡単に行うことが可能です。
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DBMoto Ver9がリリースされ、 Teradataの全件リフレッシュモード、及びTeradataへの差分ミラーリングレプリケーションをサポートしました。
これによりOracle等のRDBからTeradataへの移行・連携が可能となります。
https://www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/3116
Teradataのデータをダッシュボード化してデータ分析・活用!EspressReport ESとの連携可能!https://www.climb.co.jp/blog_espress/archives/1453