Teradataを構築してDBMotoでOracle等からTeradataへのリアルタイム・レプリケーション


Teradataは開発や評価を目的に無償で「Teradata Express」を使用することができます。
具体的には以下の2つのクラウド用に仮想マシンとして提供されており、ダウンロード可能です。

・プライベートクラウド向け「Teradata Express for VMware Player」
・パブリッククラウド向け「Teradata Express for Amazon EC2」

今回はVMware ESXi上へ「Teradata Express for VMware Player」を構築する手順をご紹介します。

なお、Teradataは異種DB間対応リアルタイム・レプリケーションツール「DBMoto」に年内に対応予定となっており、OracleやSQL Server、DB2等からTeradataへのレプリケーションが可能となり、移行や災害対策、RDBとの相互連携が可能となります。

また、弊社製品「EspressReport ES」はTeradataに対応しており、Teradata上のビッグデータをグラフ化・レポート化・ダッシュボード化して見える化を実現できます。
詳細は下記のブログ記事をご参照ください。

Teradataのデータをダッシュボード化してデータ分析・活用!ERESとの連携可能!
https://www.climb.co.jp/blog_espress/archives/1453

●Teradata構築手順

まずTeradata Developer Exchangeのサイトへアクセスし、Downloadsをクリックします。
※事前に会員登録が必要です。
http://developer.teradata.com/
20151124-01

今回はVMware ESXi上へ構築するため、Teradata ExpressのVMwareをクリックします。
20151124-02

複数の種類がありますが今回は検証用ということで4GBサイズのものを選択し、ダウンロードします。
20151124-03

ダウンロードしたファイルを展開すると以下のようにVMware用の仮想ディスクvmdkファイルや設定ファイルであるvmxファイル等を確認できます。
20151124-04

さて、本来であればこのフォルダごとESXiのデータストアにアップロードしてvSphere Clientからイベントリへ追加したいところですが、残念ながらそれでは起動しません。
なぜならこのファイルはVMware Player用であるためです。

VMware Player用のファイルはそのままではESXiでは使用できないため、VMware vCenter ConverterやVMware Workstation等でESXi用に予め変換する必要があります。
変換後はESXiから起動可能になります。

ESXiへの配置が完了後、次はWindows等のクライアントマシンからTeradataを管理するための統合開発ツール「Teradata Studio」をダウンロードしておきます。
ダウンロードはTeradata Expressと同じサイトから可能です。
20151124-05

今回はWindows 64bit版をダウンロードし、Windows 8.1にインストールしました。
20151124-06

ESXiからTeradata Expressの仮想マシンを起動します。
ログイン画面ではユーザ名とパスワード共にrootでログイン可能です。
20151124-07

Teradata Expressが組み込まれたOSが起動しました。
20151124-08

この仮想マシンは既にTeradataが自動起動するようですが念のため確認します。
Terminal画面にて以下の順にコマンドを入力します。
BTEQとはクエリによるデータ操作ツールでOracleでいうSQL PLUSのようなものです。

bteq
.logon 127.0.0.1/dbc
(パスワードは)dbc
20151124-09

BTEQに接続できましたら以下のクエリを発行します。
select * from dbcinfo;

正しくバージョン情報等が返されたらOKです。Teradataは正常稼働しています。
20151124-10

ちなみにvSphere Clientからサマリを表示すると以下のようになっていました。
OSはSUSE Linuxです。
20151124-11

続いてWindowsからTeradataに接続するため、WindowsにインストールしたTeradata Studioを起動します。これはEclipseベースの統合開発ツールとなっており、IBM DB2用のIBM Data Studio、SAP HANA用のSAP HANA Studioと同じ位置づけの製品と考えてよさそうです。
20151124-12

New Connection Profileのアイコンをクリックします。
20151124-13

Teradata Databaseを選択します。
(このツールでHadoopにも接続できるようですね・・・)
20151124-14

接続先のIPアドレス(ホスト)とユーザ名・パスワード(共にdbc)を入力し、Test Connectionをクリックします。
20151124-15

以下のダイアログが表示されましたら接続完了です!
20151124-16

あとはこのTeradata Studioを使用すればユーザ作成・テーブル作成・データの取り込み等を簡単に行うことが可能です。
20151124-17

関連したトピックス

Teradataを構築してDBMotoでOracle等からTeradataへのリアルタイム・レプリケーション への2件のフィードバック

  1. クライム・マーケティング のコメント:

    DBMoto Ver9がリリースされ、 Teradataの全件リフレッシュモード、及びTeradataへの差分ミラーリングレプリケーションをサポートしました。
    これによりOracle等のRDBからTeradataへの移行・連携が可能となります。

    https://www.climb.co.jp/blog_dbmoto/archives/3116

  2. climb のコメント:

    Teradataのデータをダッシュボード化してデータ分析・活用!EspressReport ESとの連携可能!https://www.climb.co.jp/blog_espress/archives/1453

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください