外部DLL(COM)の使用方法【リアルタイムレプリケーションツールDBMoto】


DBMotoでは複雑なレプリケーションを実現するためにVBスクリプトを使用することが出来ますが、
他にもユーザ様が作成した外部DLLを使用することも可能です。

これを使用することで、レプリケーション時にレコードを変換することが可能となります。

●外部DLLの準備

Visual Studio等で下記のようなDLLを準備します。

※サンプル1(小文字を大文字にする関数、DBMoto⇒DBMOTOなど)

※サンプル2(大文字を小文字にする関数、DBMoto⇒dbmotoなど)

準備したDLLはDBMotoインストールディレクトリに格納します。
※DBMotoインストールディレクトリ以外では動作しませんのでご注意ください。

●DBMoto側の準備

予めソース、ターゲット、レプリケーションの設定は済ませておきます。

レプリケーション名を右クリックし、Replication Propertiesを押下します。

Use Scriptにチェックを入れ、Scriptボタンを押下します。

スクリプト画面が開きますので、下記赤枠のボタンを押下します。

References画面が開きますので、配置したDLLのパスを入力し、Addを押下します。

今回は準備した2つのDLLを追加しました。

スクリプト画面にて、下記のスクリプトを使用します。

Imports System
Imports System.Data
Imports Microsoft.VisualBasic
Imports DBMotoPublic
Imports DBMotoScript
Imports DBRS.GlobalScript

Namespace DBRS
    Public Class ReplicationScript : Inherits IReplicationScript
        Public Overrides Sub Record_onAfterMapping(recSource As IRecord, recTarget As IRecord, ByRef AbortRecord As Boolean)
       If recSource.OperationType = enmOperationType.Insert Then
       if Not recTarget.GetValueAfter(2) Is Nothing Then
        recTarget.SetValueAfter(2, ClimbDBMoto.Class1.getUpperCase(recTarget.GetValueAfter(2).ToString))
       End if
        if Not recTarget.GetValueAfter(1) Is Nothing Then
        recTarget.SetValueAfter(1, ClassLibrary1.Class1.getLowerCase(recTarget.GetValueAfter(1).ToString))
       End if
       End If
        End Sub
    End Class
End Namespace

スクリプト画面にて、下記赤枠のボタンを押下し、コンパイルチェックします。

●レプリケーション実行

実際にレプリケーション(リフレッシュ)を実行し、DLLの関数が使用されているか確認します。

※ソース側は下記のテーブルです。

※レプリケーション(リフレッシュ)実行後

赤枠のレコードは、大文字が全て小文字に、青枠のレコードは小文字が全て大文字になっていますので、
正しくDLLを使用していることが確認できました。

このようによく使用する関数をDLLにしておくことで、DBMotoから簡単にスクリプトを記述するだけで
複雑なレプリケーションが実現可能となります。

今回は単純に大文字や小文字にするシンプルな関数を使用しましたが、
他にもいろいろなことができ、その可能性は無限大です。

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