異種データベース間レプリケーションツールDBMoto(Syniti)。下記の構成図のようにDBMotoサーバはレプリケーションにおける中間サーバとして構成し、異種間のデータベースを連携します。
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これにより、もしレプリケーション対象データベースの接続情報が変更される際は、DBMoto(Syniti)側の接続設定も変更する必要があります。セキュリティや運用面の兼ね合いでデータベースのIPアドレス情報を変更する場合や、開発用から本番用のデータベースに接続先を変更する場合などが該当します。差分レプリケーション元となるデータベースの接続情報が変更される場合は、トランザクションログ設定も考慮する必要があります。
例えば、差分レプリケーション(Log Reader)を実施しているOracleデータベースの接続情報を変更する場合は、下記手順でDBMoto側の接続設定を変更します。
※変更例として、接続識別子「orcl162」から 「orcl166」へと変更しています。
1.レプリケーションサービス(DBMoto Data Replicatorサービス)を停止します。
※Synitiの場合は「Syniti Replication Agentサービス」となります。
2.念のため、メタデータバックアップを取得しておきます。
※もし、サプリメンタルロギング削除の警告が出た場合は、今後も別のDBMotoマシン等から「orcl162」(変更前DB)テーブルからの差分レプリケーションを実施するのであれば、「すべていいえ」の選択を推奨します。
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シンクロナイゼーションモードを使用しており、逆方向のレプリケーション時に関数を適用している場合、リフレッシュモードに変更後、再度シンクロナイゼーションに戻した際に逆方向の関数設定が削除されてしまいますので、後ほど逆方向の関数も再設定いただく必要があります。設定変更前に逆方向レプリケーションに設定されている関数を把握いただけますようお願いいたします。
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4.【v9.0以前の場合】接続情報を変更するデータベースを右クリック > プロパティ > トランザクションログの種類から「トランザクション使用」のチェックを外します。
【v9.5以降の場合】接続情報を変更するデータベースを右クリック > プロパティ > トランザクションセットアップ > 無効化を選択し、ウィザードを進めます。適用をクリックします。
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5.接続情報を変更するデータベースを右クリック > プロパティ > 接続からData Source項目に変更後の接続情報を入力します。テストボタンをクリックし、接続できていることを確認します。OK > 適用をクリックします。
6.再度手順4の画面を開き、トランザクションを有効化します。
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【v9.5以降の場合】トランザクションセットアップ > 有効化を選択し、ウィザードを進めます。適用をクリックします。
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7.手順3で変更したレプリケーションモードを元に戻し、適用をクリックします。
※異なるOracleデータベースに変更した場合は、トランザクションIDも再取得します。
元々シンクロナイゼーションと設定していたレプリケーションで、逆方向レプリケーションに関数が適用されていた場合は、マッピングボタンから、逆方向レプリケーションへの関数設定も行います。
8.接続先を変更したDBのスキーマ情報を更新します。接続したDBを右クリック > スキーマ情報更新をクリックします。
9.全レプリケーションを選択し右クリック > レプリケーションの検証から「検証」ボタンをクリックし、問題が表示されないかどうかチェックします。操作結果にエラーが表示された場合は、「再ビルド」ボタンをクリックします。
10.レプリケーションサービスを再開し、レコード更新が適切に反映されるかチェックします。
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