異種データベース間のリアルタイムレプリケーションが可能なソフトウェアSyniti (旧DBMoto)。オンプレミスデータベースはもちろん、Amazon RDSやAzure SQL Databaseといったクラウドのデータベースにも対応しています。これにより、主にデータベースの移行や連携目的でご使用いただくことが可能ですが、運用上レプリケーションが正常に実施できているかどうかの監視は当然行いたいものです。
Synitiでは、レプリケーション正常性の監視機能として、デフォルトでアラート(メール通知)機能を搭載しております。これによりデータベースへの接続に問題が生じた場合や、制約違反エラーなどでレコード情報を適切に同期できなかった場合など、何かしらのレプリケーションエラーが生じた際も、迅速に検知することが可能です。
データベースレプリケーションに対しての監視という意味では、当該アラート機能を用いることで問題なく運用要件を満たせるかと存じます。
ただ運用によっては、メール通知でなく何かしらの監視ツールと連携して正常性監視を行いたいケースや、そもそもレプリケーションプロセス/サービス自体の監視も行いたいケースもあるかと存じます。
今回のブログではSynitiネイティブのメール通知機能以外の監視運用方法についてご紹介いたします。
Syniti(旧DBMoto)レプリケーション実施に必要なWindowsプロセスとしては下記2つです。
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「DBMAgent.exe」
「DBReplicator.exe」
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これらのプロセスを実行するWindowsサービスの表示名は下記となり、SynitiとDBMotoで名称が異なります。
▽Syniti
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「Syniti Server Agent」
「Syniti Replication Agent」
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▽DBMoto
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「DBMoto Server Agent」
「DBMoto Data Replicator Service」
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そのため、上記サービス(プロセス)を監視いただくことで、Syniti(DBMoto)レプリケーションプロセス自体の監視も可能です。
Syniti(旧DBMoto)では冒頭で記載した通り、アラート(メール通知)によるレプリケーション監視を行うことは可能ですが、そのエラー内容等はSyniti(DBMoto)ログファイルにも出力されます。
ログファイルはデフォルトで下記パスに存在し、「DBMoto_XXXX.log」というファイルが該当します。
※Xには数字が入ります。下記パスはご使用のSyniti(DBMoto)バージョンによっても変動します。
▽Syniti
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C:\Program Files\Syniti\Data Replication V9\Log
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▽DBMoto
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C:\Program Files\HiT Software\DBMoto V9\Log
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ログファイルの変動ルール詳細や変更方法はこちらの記事をご参照ください。
※デフォルトは最大10MB×10ファイルでローテーションされます。
基本的には下記画像のようにエラーは「Err」、警告は「Wrn」で出力されますので、監視ツール等でこれらのキーワードを監視するといった手法が挙げられます。
Syniti(旧DBMoto)では差分レプリケーションが一定以上の時間遅延した場合に、メール通知によるアラートを発生させることが可能です。
このようなレプリケーション遅延が生じているかどうかは、履歴ファイルを監視することでも可能です。
履歴ファイルはデフォルトで下記パスに存在し、「DBMoto_XXXX.his」というファイルが該当します。
※Xには数字が入ります。下記パスはご使用のSyniti(DBMoto)バージョンによっても変動します。
▽Syniti
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C:\Program Files\Syniti\Data Replication V9\Log
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▽DBMoto
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C:\Program Files\HiT Software\DBMoto V9\Log
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履歴ファイルの変動ルール詳細や変更方法はこちらの記事をご参照ください。
※デフォルトは最大10MB×10ファイルでローテーションされます。
下記画像のように履歴ファイルには、左から以下の情報が出力されます。
・レプリケーションID
・日付
・時間
・ステータス(Info : 成功、 Wrn : 警告、 Err : エラー)
・アクション種類(Ref : リフレッシュ(全件)、Mir : ミラーリング(差分))
・経過時間(単位1/10000000秒)
・処理件数
・失敗件数
・成功件数
例えば、監視ツール等で履歴ファイルを監視しておき、一定以上更新が発生していない場合には、レプリケーションが遅延している可能性があるとしてアラートを出すといった運用を行うことも可能です。
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