IT担当者は時間とリソースが限られています。そのため、アプリケーションのスローダウンや停止の原因をできるだけ早く見つけることが重要となっています。データベースの仮想化により、IT担当者はアプリケーション・スタック内のストレージ層とアプリケーション層をより迅速に分離し、根本原因の問題に容易にアクセスできるようになります。
データベースの70%は仮想化されていると推定されます。しかし、データベースを仮想化することで得られる利点には、さらなる課題もあります。ここでは、仮想化データベースの長所と短所、そして機関全体で仮想化データベースの数が増加する中、IT担当者がこの情報をどのように活用できるかを見ていきましょう。
長所 :コスト、スケーラビリティ、管理のしやすさ
データベース仮想化の主な利点の 1 つは、コストの削減です。
●コストの削減: データベースの仮想化により、同じレベルのパフォーマンスと可用性を実現するために必要なハードウェアが大幅に削減されるため、コストを削減することができます。
●運用コストの削減: データベースを仮想化すると、 IT 担当者は、運用を自動化することで、継続的な管理および手動の時間のかかるプロセスの管理を大幅に削減し、運用コストを削減することができます。
スケーラビリティも利点の一つです。データベースの容量を拡大したり、新しいサーバーを追加したりすることが、ほぼオンデマンドで、迅速かつ容易に行えます。管理機能の強化は、IT チームにとって強力な「強み」となることがよくあります。仮想化により、 IT 担当者は、アプリケーションの遅延や障害の原因を迅速に特定することができます。
最後の利点は、数ヶ月から数週間に及ぶディプロイ(展開)の速さです。
短所:複雑さと無秩序な拡散の可能性
仮想化には多くの利点がありますが、考慮すべきマイナス面もあります。例えば、データベースの仮想化は複雑です。データベース管理者が初日から仮想化に完全に精通することは期待しないでください。
最後に、データベースの仮想化は、サーバーの無秩序な拡大を助長する可能性があります。仮想環境は、ハードウェアベースのソリューションよりもはるかに短時間で実装できるため、チームが必要とするあらゆるものを簡単に立ち上げることができます。目標は、目の前のタスクを達成するために必要なリソースのみを導入することです。
全体として、データベースの仮想化は成長しています。コストが下がり、専門知識が一般的になり、簡単に導入できるという目新しさがなくなれば、導入の「短所」は時間とともに減少していくでしょう。
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