Syniti Replicate 10.3からグループを作成する際にコレクショングループを作成できるようになりました。これは従来のグループタイプ(シングルリーダーグループタイプ)とは異なり、単純に管理を簡単に行うために利用できます。
コレクショングループタイプはレプリケーションの動作自体には影響なく、複数の独立したレプリケーションジョブをグループにまとめることができます。つまり、いままグループ化(シングルリーダーグループタイプ)すると、1セッションで処理されていたものが、あくまでも独立してそれぞれのセッションで実施されることになります。
これだけですと、特に意味が無いように思われますが、元々十分なパフォーマンスがソース/ターゲットデータベースにあり、シングルリーダーグループタイプでグループ化する必要がないようなケースや複数のソース/ターゲットデータベースがあるようなケースでは、レプリケーション数が多くなり、特定のレプリケーションを探すことが困難になることがあります。
コレクショングループタイプはレプリケーションの動作に影響しないため、他のグループに追加済みでなければ、そのレプリケーションのモード(リフレッシュ/ミラーリング/シンクロナイゼーション)やソース、ターゲットDBに関係なく一つのグループへ追加できます。
これにより、そのレプリケーションの目的別に、異なるモード、異なるソースDBを持つレプリケーションをグループへまとめて管理を簡単にできます。
例えば、下記のようなレプリケーションを構成している場合、シングルリーダーグループタイプでは➁と➂を1つのグループに➄と➅を1つのグループにできますが、他はまとめることができません。数が少なければこれでも管理できますが、多くなるとどれがどれだか判別が難しくなってきます。
コレクショングループタイプを使用すると➀から➅まで一つのグループにまとめることができ、例えば、以下のようなテーブルの用途別にグループ化するといったことも可能です。
グループ化してもそれぞれ独立したレプリケーションとして動作しますが、レプリケーションの有効化、無効化、設定変更などはグループ単位でまとめて実施できます。
管理用の環境だけメンテナンスするために停止したいなどのケースではグループ単位でレプリケーションをまとめて無効化しておくといった対応が可能です。
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