第3回 グラフ、チャートの埋め込みとドリルダウンの作成
前回のレポート作成では基本的なレポートの作成方法をご紹介しましたが、今回はレポートの内容に合わせたチャート、グラフの埋め込み方法をレポートの要素をクリックすることで別のレポートを参照し、より詳細な内容を確認できるドリルダウンについてご紹介いたします。
実際に作成している動画です。
・チャート、グラフの埋め込み
グラフの埋め込みを大きく分けて3ステップで行われます。
1.レポートの内での配置を選択
2.埋め込むグラフを作成、もしくは選択
3.グラフ内のパラメータとレポートのパラメータを対応付け
2番目のステップではグラフをレポート内のデータを使用して作成するか、別のデータソースを選択して作成するか、既存のグラフファイルを選択するかの3種類から選ぶことが可能です。動画では既存のグラフファイルを選択していますが、Report DataやOther Data Source選択した場合には、そのままグラフ作成画面に移行します。
また、パラメータの対応付けにより、レポート内のパラメータに合わせてグラフを動的に変更することが可能になっています。動画でご紹介している株価比較レポートですと、株の銘柄コードと日付に合わせてグラフの表示を変更しているため下の図のように各銘柄ごとに表示されるグラフが変更され、レポート作成時の日付を変更することで株価チャートの終了日も変更されます。
ドリルダウンの作成
ドリルダウンも3ステップで追加します。
1.参照先のレポートをナビゲータに設定
2.パラメータに設定
3.項目に対してリンクを追加
まずナビゲータについてですが、これはレポートごとドリルダウン構造をツリー表したものです。ここにレポートを追加していくことでドリルダウンを作成します。追加するレポートはその場で作成するか、既存のレポートを選択します。またレポートを選択し「編集」ボタンからそのレポートを修正することも可能です。
次にパラメータの設定ですがナビゲータからレポートを追加する際に設定します。そのため、パラメータのないレポートについては追加することができません。
最後に項目に対してリンクを設定します。対象のオブジェクトを選択してドリルダウン > ドリルダウンリンクを選択して対象のレポートを選択します。
これでドリルダウンの作成は完了で。下のようにリンクをクリックするとドリルダウン先のレポートが表示されます。
関連するトピックス:
- データベースの情報から株価ダッシュボード作成④ー株価比較ダッシュボード作成ー
- ドリルダウン機能【Java対応レポート帳票ツール:EspressReport】
- レポートオブジェクトの作成【Java対応レポート・帳票ツールEspressReport】
- EspressChartでのテーブル出力方法【Javaチャート・グラフ作成ツールEspressChart】
- マップ・デザイン・サポート:SVGマップ編【エンタープライズ型チャート・レポートツールEspressReportES】
- XMLファイルから天気予報のダッシュボードを作成④ ―ダッシュボード作成編―
- Espressシリーズ Ver7.0 update 15リリースノート
- グラフをドリルダウン表示させる方法[EspressChart]
- Espress 6.6 update 28 リリースノート
- データベースの情報から株価ダッシュボード作成①ーDBの登録とデータ取得ー