スクリプト(Script)を使用すると、動的に特定の条件が満たされている特定のレポートオブジェクトのプロパティを変更することができます。
例えば・・・
・条件を満たす時にオブジェクトを変更
⇒色の設定、セルの幅・高さ、
・値の計算
・フォーマット変更
・文字列操作(関数使用、replaceなど)
などが可能です。
●事前準備
まずはベースとなるレポートを用意しておきます。
●スクリプトの作成
まずは通常通りレポートを作成しておきます。
●スクリプトの適用
メニューバーから「Format」⇒「Scripting」を選択します。
スクリプト一覧画面が表示されますので、「NEW」を押下します。
任意の名前を設定します。
スクリプトを記述します。
ここでは「Price」というフィールドの値が2,000より大きい場合に、セルのバックグランドカラーを変更するスクリプトを記述しました。
このように「条件を満たす時にオブジェクトを制御」するのが一般的な使い方です。
フィールドや関数は右ペインから選択できます。下ペインからは色やフォント指定や値の計算をするスクリプトを使用できます。
スクリプトの記述が完了したら、保存します。
保存しただけではスクリプトは動作しません。スクリプトを適用するセルを選択する必要があります。
レポートデザイナからスクリプトを適用するセルを右クリックし、Scriptingを選択します。
先ほど作成したスクリプト名が一覧表示されますので、「APPLY」を押下します。
スクリプト名に「*」が付けば適用されたことになります。
レポートデザイナ上ではスクリプトが適用されている場合は、下記のようにチェックマークがつきます。
適用させたいセルすべてにスクリプトを適用したところです。
以下がスクリプトを適用したプレビュー表示です。
Priceが2,000より大きいデータの色が変更されています。
関連するトピックス:
- EspressReport 5.4/EspressChart 5.4の新機能概略【Javaチャート・グラフ作成ツールEspressChart】
- レポートのセルオブジェクトをカスタマイズ【Java対応レポート帳票ツール:EspressReport】
- セキュリティレベルを活用し、ユーザごとにレポート内容を自動で切り替え
- デュアルカラー(交互表示の色設定)【Java対応レポート帳票ツール:EspressReport】
- Espress 6.6 update 23 リリースノート
- 手持ちのデータからERES Cloud(SaaS)で簡単にWeb対応レポート作成
- EspressReportのセキュリティ機能について【Java対応レポート・帳票ツールEspressReport】
- チャートの表示文字修正方法(指定した文字を修正する場合)【Javaチャート・グラフ作成ツールEspressChart】
- Espressシリーズ Ver7.0 update 11 リリースノート
- Espress 6.6 update 25 リリースノート