EspressChartでは、SQL ServerやOracle、DB2といったJDBC/ODBC対応のデータベースや、CSVやXMLなどのテキストファイルなどをソースデータとしてチャート作成が可能です。
また、以下のようにJava上でソースデータを作成した場合でも、Java上でのチャート作成に限らずチャートデザイナ上でデータを読み込ませてチャートを作成することもできます。
Java上で作成したソースデータをチャートデザイナ上で使うにはJava Classファイルを読み込ませます。
今回はEspressChartの環境とは別のJava実行環境で作成したデータソース(Classファイル)を読み込ませるための設定方法について記載します。
Classファイルを作成する
ClassファイルはJavaのソースコードをコンパイルした際に作成されるファイルとなりますので、
JavaファイルをEclipse環境等でプログラムを実行することで作成されます。
また、Classファイルをソースデータとして読み込ませるには、以下の情報が必要となります。
String datatype[]:データベースのデータの型を定義する配列(例:int、double、date)
String fieldname[]:レコード内の各フィールドの名前の配列
String records[][]:レコードの配列
作成例:
import java.awt.*;
import quadbase.ChartAPI.*;
import quadbase.util.*;
public class SampleData implements IDataSource {
// Setting DbData for passing data as arguments
String dataType[] = { "string", "string", "double", "double" };
String fieldName[] = { "Region", "Product", "Sales", "Quantity" };
String records[][] = { { "East", "Chair", "825.00", "4" }, { "East", "Table", "1211.00", "1" },
{ "Midwest", "Dresser", "2214.00", "1" }, { "Midwest", "Table", "1211.00", "1" },
{ "Midwest", "Cabinet", "4021.00", "2" }, { "West", "Chair", "695.00", "2" },
{ "West", "Table", "1211.00", "1" }, { "West", "Dresser", "2214.00", "1" } };
DbData data = new DbData(dataType, fieldName, records);
// create a empty constructor
public SampleData() {
};
// implement getResultSet
public IResultSet getResultSet() {
return data;
}
public static void main(String args[]) {
}
}
Classファイルが作成できましたら、次の手順でClassファイルの配置を行います。
Classファイルをチャートデザイナで読み込ませる
チャートデザイナのデータソース管理画面でClassファイルを読み込ませるには、2つの条件がございます。
1.File:で指定したディレクトリにClassファイルが存在していること
例:QB.SampleData
→EspressChartインストールディレクトリ\QB\SampleDataにSampleData.classを配置
2. Classファイル内で保持しているパッケージの情報とFile:で指定した場所が一致していること
例:SampleData.class で保持しているパッケージ情報が QB\SampleData
→File:でQB.SampleData と指定する
上記設定をすることで、別のJava実行環境で作成したデータソース(Classファイル)であっても、
チャートデザイナでデータソースとして読み込ませることが可能です。
▼Classファイルから読み込んだデータ
▼読み込んだデータから作成した円グラフ
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