第1回 XMLファイルの指定とデータ抽出クエリの作成
今回の記事は天気情報を含むXMLファイルから、データを抽出し、グラフ、レポート、ダッシュボードの作成していく連載記事の初回、データソースの登録方法についてです。
実際にデータソースを登録している動画です。
・XMLファイルの指定
EspressシリーズではXMLファイルをデータソースとして扱うことが可能です。
これにより、XMLを利用したコンテンツ配信フォーマット (RSS) の情報をダッシュボードなどに組み込むことも容易に行えます。
以下が、ファイル指定を行っている画面です。(xmlファイルを指定するだけですので、インターネット上のファイルも指定できます。)
この画面からもわかるようにXMLファイルの他にDTDやXSDなどの定義情報ファイルを指定した頂く必要があります。
そのため、独自形式で配信されているXMLを利用する場合はこのDTD等をユーザが作成し、指定する必要があります。
今回は、Trangを使用してXMLファイルからDTDファイルを作成しています。
そして、DTDファイルではデータ型の指定がされていないので、使用する項目に対して、データ型の設定を行います。
これで、ファイルの指定は完了です。
・データ抽出クエリの作成
XMLファイルからどのデータを抽出するか設定します。
まず以下の画像のようにAvailable Fieldsから、使用する項目を選択しADDでSelected Fieldsに追加していきます。
次にConditionsタブに移ります。このConditionsタブでは抽出するデータを制限することが可能です。以下の画像では地域が格納されているarea/@idがある地域「area」である場合にデータを抽出する設定をしています。
この条件設定の際に直接、値を指定することも可能ですが、「:」コロンから始まる文字列を条件に設定するとその文字列はパラメータとして扱われ、グラフやレポート作成時に指定することが可能になります。
このパラメータを使用する場合にはInitialize parameterからパラメータの一覧作成や初期値を設定する必要があります。
パラメーターの一覧作成方法としてはMap to XML fieldからXMLの項目と対応付けして自動で作成する方法と、Use vustom select choicesで手動で作成する方法があります。
作成したデータ抽出クエリはDataSheetタブから現在のデータを実際に抽出して確認することが可能です。
このようにして、作成したデータソースを利用してグラフやレポートを作成していきます。
次回の連載では最高温度と最低温度の変化をグラフとして表示する方法を案内させていただきます。
XMLファイルから天気予報のダッシュボードを作成② ―グラフ作成編―
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