第2回 チャートデータマッピングとグラフデザイン
今回は前回と同様の手順で作成した、XMLデータソースを利用して最高気温と最高温度の週間予報を表すグラフを作成していきたいと思います。
実際のグラフを作成している動画です。
・チャートデータマッピング
グラフ作成には大きく分けて2ステップあります。まず第1のステップはデータソースを読み込み、各列(Column)をグラフ(Chart)の要素に対応付けしていくステップです。
まずデータソースの読みこみですが、この際に2つのデータソースを指定する場合には、自動的にその列名は変換され、二つのデータソースが結合した状態のものが作成されます。
次に、この読み込んだデータの各列をグラフの要素に対応付けしていきます。グラフの要素はその形式(棒グラフや円グラフ)によって異なってきますが、基本的な要素はデータ系列(DataSeries)、分類(Category)、値(Value)の3つです。
データ系列(DataSeries)にはA,B,Cというように分けてグラフを描画したい場合に、その列を指定します。
分類(Category)にはX軸上の場所を指定したり、分けて表示するための列を指定します。
値(Value)にはY軸上の値の列を指定します。
今回のHigh Low Chartではデータ系列(DataSeries)は特になし、分類(Category)は日付、値(Value)の部分は最高値(High)、最低値(Low)、終値(Close)という用に分かれていますので、最高温度と、最低温度を最高値(High)、最低値(Low)に、終値(Close)は特に使用していません。
また2nd ValueではY軸に新たな軸を追加して、線や棒グラフなどを追加することも可能です。
・グラフデザイン
グラフのデザインを作成していきます。デザインの設定は数多くあり、ここでは紹介しきれませんので、今回は動画で使用している特徴的な設定について2つ解説させていただきます。
まずグラフ特定エリアを指定して色の設定などを行うInsert → Contorol Areaについてです。この設定では縦軸の値、もしくは横軸の値の範囲を指定することで、そのエリアに色を設定することが可能です。
次、にグラフ内への値の表示を行う設定です。この設定はFormat → Data Properties内のTop Label Propertiesから設定します。このような設定を行うことで、グラフの変化だけでなく、その時の値を一目で把握することが可能です。
作成したグラフは、テンプレートとしても利用できますので、データソース形式が違う場合でも再度マッピングを行えば同じデザインでグラフの作成が行えます。
以上でグラフ作成編は終了です。次回は株価のレポートをドリルダウン機能なども交えながら作成していきます。
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