VeeamON 2022 セッション情報速報⑦


毎年恒例で開催されているVeeamON、今年はラスベガスとバーチャルでの開催となり、日本時間だと5月17~19日に実施されています。ここではいち早くセッションの情報を展開していきます。

その他のセッション情報はこちらよりご覧ください。

V12: Enterprise application enhancements

OracleやSQL Serverなどエンタープライズなアプリケーションの整合性を保ったバックアップ、アプリケーション側のデータ保護機能との連携(Oracle RMANなど)に関するv12でのアップデートを紹介するセッションです。

プラグイン連携の強化

アプリケーション側のデータ保護機能と連携するためにVeeamプラグインというものを提供しており、元々アプリケーションの管理者が構成することを想定しているため、現在のバージョンでは、アプリケーション側に手動で配置、構成する必要があります。これがv12ではVeeam Backupのコンソールから配置、構成できるようになります。

プラグイン配置
Oracl RMANプラグインのポリシー設定
SAP HANAの場合
SAP on Oracleの場合

Veeam Plug-in for Microsoft SQL

プラグインをSQL Serverに配置し、SQL Server Management Studioから構成できるようになる予定です。プラグインのUIでバックアップサーバを登録し、保存先のリポジトリを指定、バックアップ処理を構成し、SQL Server AgentのJobとして登録、スケジュールを構成できます。

バックアップサーバの登録
データベースとバックアップタイプの指定
保持期間とデータベース処理の詳細設定
データベースのリストア

PostgreSQLのバックアップとリストア

VM上のアプリケーション整合性を保ったオンラインバックアップを実施するためのVeeamアプリケーション対応処理はv11ではMicrosoft VSSに対応しているアプリケーションと、Oracle(Windows、Linux VM)を対象としており、さらにSQL ServerとOracleに関してはトランザクションログ(アーカイブRedoログ)のバックアップも可能です。v12では、これに新たにPostgre SQLが追加される予定です。下記のようにジョブ設定で、Postgre SQLに関する処理を構成できます。

また、Veeam ExplorerやWeb GUIであるEnterprise Managerで、データベース単位のリストアにも対応予定です。

Veeam Explorer
Enterprise Manager

その他の改善

その他にもv12では以下のような改善を実施予定であり、より安全にアプリケーションのバックアップを構成できるようになる予定です。

  • 堅牢化リポジトリのサポート
  • Kerberosのサポート
  • プラグイン構成へのアクセス制御
  • 証明書ベースの認証
    IPv6サポート
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