毎年恒例で開催されているVeeamON、今年はラスベガスとバーチャルでの開催となり、日本時間だと5月17~19日に実施されています。ここではいち早くセッションの情報を展開していきます。
その他のセッション情報はこちらよりご覧ください。
目次
V12: Enterprise application enhancements
OracleやSQL Serverなどエンタープライズなアプリケーションの整合性を保ったバックアップ、アプリケーション側のデータ保護機能との連携(Oracle RMANなど)に関するv12でのアップデートを紹介するセッションです。
プラグイン連携の強化
アプリケーション側のデータ保護機能と連携するためにVeeamプラグインというものを提供しており、元々アプリケーションの管理者が構成することを想定しているため、現在のバージョンでは、アプリケーション側に手動で配置、構成する必要があります。これがv12ではVeeam Backupのコンソールから配置、構成できるようになります。
Veeam Plug-in for Microsoft SQL
プラグインをSQL Serverに配置し、SQL Server Management Studioから構成できるようになる予定です。プラグインのUIでバックアップサーバを登録し、保存先のリポジトリを指定、バックアップ処理を構成し、SQL Server AgentのJobとして登録、スケジュールを構成できます。
PostgreSQLのバックアップとリストア
VM上のアプリケーション整合性を保ったオンラインバックアップを実施するためのVeeamアプリケーション対応処理はv11ではMicrosoft VSSに対応しているアプリケーションと、Oracle(Windows、Linux VM)を対象としており、さらにSQL ServerとOracleに関してはトランザクションログ(アーカイブRedoログ)のバックアップも可能です。v12では、これに新たにPostgre SQLが追加される予定です。下記のようにジョブ設定で、Postgre SQLに関する処理を構成できます。
また、Veeam ExplorerやWeb GUIであるEnterprise Managerで、データベース単位のリストアにも対応予定です。
その他の改善
その他にもv12では以下のような改善を実施予定であり、より安全にアプリケーションのバックアップを構成できるようになる予定です。
- 堅牢化リポジトリのサポート
- Kerberosのサポート
- プラグイン構成へのアクセス制御
- 証明書ベースの認証
IPv6サポート
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