CloudBerry Backup 7.0がリリースされました。いくつかの機能改善が行われましたが、最も大きな点として新たなバックアップフォーマットが実装されました。その各種機能を紹介します。
CloudBerry Backup 7.0の新機能
新しいバックアップフォーマットは、すべてのソースファイル、マシン、ボリュームを組み合わせたモノリスブロックとして構成されています。このフォーマットは圧縮、暗号化、さらにクライアント側の重複排除をサポートしています。
- イメージベースのバックアップの機能改善
CloudBerry Backup 7.0は、イメージベースのバックアップのスキャン処理を強化し、バックアップ処理を高速化します。これはブロックトラッキングと呼ばれています。これにより、増分バックアップ時間が大幅に短縮されるようになりました。
- クライアント側の重複排除
新しいバックアップフォーマットでは、重複排除されたデータをストレージにバックアップできるようになった。重複排除はクライアント側で直接行われるため、ストレージに送られるデータ量とアップロードに必要な時間の両方が削減されます。
- バックアップ計画の再開機能
以前のバージョンのCloudBerry Backupでは、バックアップが中断した場合にデータを再アップロードする必要があり、アップロードの再開はイメージベースのバックアップとファイルレベルのバックアップのみで利用可能でした。v7.0では、バックアップが失敗した場合、すでにアップロードされたデータを次の実行時に使用することができます。このバックアップ計画の再開機能がすべてのバックアップ タイプで利用可能になりました。
- 復元検証機能
この機能は、バックアップが完了するとすぐに、エージェントが一時的なHyper-V仮想マシンを実行してこのバックアップが復元ポイントとして使用できることを確認します。この操作の結果は、[バックアップ ストレージ] タブで確認できます。チェックボックスが有効になっている場合は、リストア検証が通過したことを意味します。
- 整合性チェック機能
以前のバージョンのCloudBerry Backupでは、整合性チェックは手動で実行するか、スケジュールに従って実行することができました。新しいバックアップフォーマットでは、バックアップ計画単位で設定可能です。その復元ポイントに必要なファイルがすべてバックアップストレージに存在することを確認します。これにより、データの損失(例えば、バックアップストレージ内のファイルが破損した場合や、バックアップファイルを保存しているローカルNASデバイスを交換した場合など)を防ぐことができます。
- バックアップ計画の構成情報
これまでのCloudBerry Backupでは、ユーザはバックアップデータとバックアップ計画の構成情報を別個に保存していましたが、v7.0では、バックアップ計画の構成情報はバックアップデータに含まれるようになりました。
- 合成フルバックアップ機能
サポートされているすべてのバックアップタイプ(ファイルレベル、イメージベース)で合成フルバックアップが利用できるようになりました。これはクラウドストレージ(AWS、Microsoft Azure、Backblaze B2、Wasabi)で活用できます。
- ファイルのバックアップ機能の改善
ファイルレベルのバックアップもいくつか機能強化されています。
・大量のファイルのバックアップとリストアの高速化。
・リクエスト数の削減
・同期の高速化(復元の一部は別のマシンで実行されます)。
・パージの高速化
以前のバージョンえは特定の文字をサポートしていませんでした。新しいバックアップフォーマットでは、絵文字や16進数等の使用が可能になりました。また、このバージョンでは、すべてのファイルがアーカイブにまとめられるため、ファイル名を暗号化する必要がありません。
- バックアップ計画のログ
新しいバックアップフォーマットを使用するとバックアッププロセスの記録を作成し、操作を追跡します。バックアップに問題があった場合のトラブルシューティングが容易になります。
- 保持ポリシー
保持ポリシーの手順が簡素化されました。バックアップを保持する期間を選択するだけで設定可能です。
- GUIの改善
イメージベースとファイルレベルのバックアップのスケジュールステップのデザインを統一し、圧縮と暗号化ステップにパスワードヒントを追加し、整合性チェックの深さをグラフィック表示するなどの機能を追加しました。
CloudBerry Backup 7.0の新しいバックアップフォーマットと新GUIの紹介ビデオ
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