N2WSの最新バージョンv3.0はかつてないほど充実したリリースとなっています。v3.0のAMIはAWSマーケットプレイスで一般入手でき、誰でもすぐに使うことができます。新機能やアップデートが盛り沢山のN2WS v3.0は、データライフサイクルの管理を広範にサポートし、クラウド環境の緻密なコスト分析を可能にします。また、ユーザー インターフェースもひと目でわかる簡単便利なデザインに一新されるなど、注目すべき新機能・拡充機能が目白押しです。
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直感的な、新しいダッシュボード
ユーザー インターフェースの抜本的な改良の一環として、バックアップ状態がひと目でわかるように設計しなおされました。 インタラクティブな特性を極め、過去24時間に実行されたバックアップが1クリックですぐに参照可能になりました。これは災害復旧(DR)バックアップにも、Amazon S3バックアップにも同様に機能します。また、バックアップのコストや使用状況に対する分析力も強化されました(詳しくはこの記事の後半で)。画面の縦横のフレームは簡略化されてよりわかりやすくなり、画面切り替えの手間が省かれました。各種レポート機能も一か所に集中化され、サポート、メッセージ、各種設定への直接アクセスが可能になりました。
Glacierアーカイブによる新しいデータライフサイクル管理
安価で長期保存に適したストレージを求める声が年々高まる中、N2WSの開発チームは、コンプライアンス要件も相まって、大量データの超長期保存が多くの企業の必須課題になることを予見していました。しかし、これは非常にコストの嵩む要件となり、比較的安価なAmazon Glacierが唯一のオプションになる場合があります。データは取得するためのコストが高い反面、Glacierの対象は、迅速なアクセスを必要としない(あるいはほとんどアクセスする必要がない)データの長期保存を目指すユーザーです。たとえば、政府、金融機関、医療機関の規制要件では、1トランザクションが数年間保存され、稀に監査が必要になったときだけアクセスされるものと考えられます。
N2WSでは、数バージョン前のv2.4でEBSスナップショットのAmazon S3バケットへの自動複製が可能になりました。それにより、長期間のストレージ コストがレイテンシ、セキュリティ、可用性のいずれも犠牲にすることなく、最高で60%節約可能になりました。そして今v3.0では、データライフサイクル管理機能の大幅な拡充が成され、スナップショットをS3からAmazon Glacierにアーカイブできるようになりました。また、S3同様に、レポジトリを特定して、そこからGlacierまたはGlacier Deep Archive(より安く、少し長めのリカバリタイムのストレージ)にアーカイブすることもできます。
加えて、N2WS v3.0ではS3からGlacierへの非常に高速な圧縮を実行でき、アーカイブに何らかの問題が生じれば、最新のUIで簡単にトラブルシューティングすることができます。詳細ログに加え、あらかじめスケジュールした特定期間のログのダウンロードが可能で、トラブルシューティングが円滑化されます。
リソース コントロールと新しい省コスト機能
昨年リリースされたN2WS v2.5において、リソース コントロール(Resource Control)機能を通じたAWSでのコスト最適化サポートが拡充されました。インスタンス自動スタート/ストップ スケジューラー(オンデマンドも可)を追加することが可能になり、EC2およびRDSインスタンスの実行をより強力に制御できるようになりました。リソースがアイドル状態のとき(たとえば、週末に使用されないテスト インスタンスなど)に合わせてオン/オフをスケジュールすることにより、場合によっては毎月数十万円単位の節約も可能となります。
そして今、N2WS Backup & Recovery v3.0リリースにより、リソース コントロールの活用に応じて毎月のコスト節約見込みが可視化できるようになりました。v3.0の新しいメイン ダッシュボードでコストの節約状況が完全把握できます。なお、コスト節約合計にはオン/オフ スケジュールのみが反映されます(オフ オンリー モードについては下記参照)。
リソース コントロールにオフ オンリー スイッチを導入
リソース コントロールには、省コストの分析力が備わっただけにとどまらず、スケジューリングについても繊細かつ強力な制御が追加されました。以前はオン/オフ スケジュールはインスタンスをオフにする時間設定によって発効され、その後、特定の時間にオンに戻すボタンが必要でした。しかし、誰かがインスタンスを予定より早く手動でオンにしたり、誤って予定外にオンにしてしまったり、単にオフにするのを忘れたりする場合もありえます。そこで、リソース コントロールにオフ オンリー(TURN-OFF-ONLY)機能が追加され、インスタンスが無駄に稼働され、膨大な費用が嵩むのを防ぐことができます。テスト環境のオフ サイクルを制御すれば、そのリソースの稼働が必要でないときに必ず停止させることができます。
新しいコスト エクスプローラでコスト透明性を確立
クラウドにおいてデータのスケーリングを迅速化し、コストの透明性を維持することのニーズが高まる中、N2WSにとっても、ストレージ費用を予算目標に整合させる機能を開発することが最重要課題でした。v3.0では、新たにコスト エクスプローラ(Cost Explorer)機能が追加され、AWSコストと活用状況を可視化して把握しやすくし、正確に管理することが可能になりました。メイン ダッシュボードにストレージ費用の支出合計が表示され、さらにEBSスナップショット コストがポリシーレベルでより細かく計算され、Policiesタブに表示されます。なお、コスト エクスプローラでの計算対象は48時間以上施行されているポリシーに限られます。
ポリシーレベル(一括)リカバリと新しいリカバリ シナリオを用いたDRドリル
N2WSはAWSユーザーのデータとサーバーを数十年間保護し続け、非常時における迅速かつ完全なリカバリを保証してきました。一目瞭然のリカバリ ボタンをクリックすれば、さまざまなリカバリ オプション(インスタンス、ボリューム、ファイル/フォルダ単位など)によるリカバリ プロセスがN2WSによって総合的に管理され、ほんの数分でAWSリソースを業務環境の元の状態に戻すことができます。
N2WS v3.0以前のバージョンでは「一括リカバリ」ができず、短時間のうちに複数マシンをリカバリしなければならないこともありました。しかし、ⅴ3.0ではリカバリ シナリオ(Recovery Scenario)のコンフィギュレーションを多数のリソースに対して行うことができ、ポリシーレベルの一括(Bulk)リカバリが可能になりました。リカバリ対象の処理の順番も指定でき、複数のスナップショットやデータベースが1回のクリックのみでより確実かつ自動的にリカバリできます。さらに、バックアップ前後のスクリプト実行も管理でき、他のリージョンやアカウントに新しいインスタンスを稼働させることもできます。
N2WS v3.0のさらに注目すべき特長は、リカバリ シナリオにおけるドライ ラン(Recovery Scenario Dry Run)です。この機能では、リカバリ プランをあらかじめ定義して潜在的なコンフィギュレーションの不備を通知可能にし、リカバリ シナリオのパラメータを微調整することによって、セキュリティの最適化、ダウンタイムのリスクを最小限に抑えることを実現します。特にリカバリの早急性が求められる場合には、Recovery Scenario Dry Runをポリシーレベルと重要なインスタンス/データベース/ボリューム/ファイルの両方に適用し、ダウンタイムを最小限に抑えれば、余計な心配をしなくて済みます。
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