N2WSのリカバリシナリオ機能で実現する迅速でミスのないリストア


N2WS Backup & Recoveryは、様々なAWS/Azureリソースをコーディングすることなく簡単にバックアップ、リストアできる製品です。
リストアは非常に柔軟性があり、こちらのブログでも紹介しておりますように、EC2全体リストアだけでなく、個別ファイルのリストアなど様々な方式を提供しています。

もちろんこれらのリストア方式でも十分に復旧は可能ですが、あくまでもEC2インスタンス単位でのリストア操作となるため、例えば複数インスタンスが破損したケースや、利用しているリージョン自体が全損した場合など、1台1台手動でリストアする必要がありました。
複数リソースが利用できなくなる状態は、決して軽微な障害ではなく、リストアの際にも復旧する順番や設定に漏れがないかの確認など、非常に大変です。

これが、N2WSの便利な機能の1つであるカバリシナリオ機能を利用することで、複数リソースのリストアが必要になった場合でもワンクリックで復旧が可能になります。
まずリカバリシナリオ設定画面のホームにて、リカバリ先となるAWSアカウントとリージョンを指定します。

リカバリシナリオ機能は、いわゆるリストア対象のリソースをグルーピングしておく機能です。

例えば下記の画面では、5台のEC2インスタンスをグルーピングしており、Recovery Orderにてリストアする順序を指定しています。
Recovery Orderの値が小さいものから順にリストア操作が実施されます。
そのため、AWSリソース間で親子関係があるようなケースでも、順序を守ってリストアを実施できます。

またリストアされるAWSリソースの詳細設定も予めリカバリシナリオ内で定義することができ、リカバリ先の任意のVPCやセキュリティグループへの接続やインスタンスサイズなど自由に構成が可能です。
※デフォルト設定ではAuto assignedとなっているため、バックアップ元となるリージョンの情報としてのリストアとなります。

予めリストアするパラメータを指定しておくことで、いざリストアする際のパラメータ指定ミスを防ぐことができます。

Basic Options画面の例

Volume画面の例

Advanced Optionsの例

そしてこのリカバリシナリオは、リストアするAWSリソースはEC2インスタンスだけでなく、RDSやEFSなどのAWSリソースもリストア対象としてグルーピングし、リストア順序を指定できます。
そのため、EC2インスタンスだけでなくその他のリソースとの親子関係がある場合にも、ワンクリックで複数リソースのリストアが可能です。

ここまで設定ができたら、あとは障害発生時にRun Scenarioボタンをクリックするだけで、選択されたリカバリシナリオ内で定義されたAWSリソースが指定された順番でリストア開始されます。

最新版となるN2WS 4.2では、AWSだけでなくAzureリソースのリカバリシナリオを作成することも可能となったため、AWSだけでなくAzureを利用時にも当機能を利用して迅速でミスのないリストア運用をお試しください。

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