StarWind Virtual HCI Appliance(vHCI)は、高可用性を必要とするハイパーコンバージド・ストレージ・シナリオのために設計されたソフトウェア・ソリューションです。
vHCIは基本的にiSCSI、SMB、NFSなどの標準プロトコルを利用するVMware vSphereやMicrosoft Hyper-Vを実行しているサーバに導入できる仮想マシン/ソフトウェアです。ハイパーコンバージド・ストレージ専用に設計されています。
システム要件
StarWind Virtual HCI Appliance をディプロイする前に、選択したサーバがシステム要件を満たしているかの確認が必要です。
●CPU – 1.7 GHzプロセッサの最小4vCPU
●RAM – 4GB キャッシュを使用する場合は、適切な量のRAMを構成する必要があります。 ●ネットワーク – Heartbeatフェイルオーバー手法:2x NIC (1xStarWind Synchronization and 1xiSCSI traffic/Heartbeat) + 1x NIC (Management/Heartbeat). ハートビートインターフェースは、別の冗長化されたNICで維持します。ノード・マジョリティ・フェイルオーバー手法:2x NIC(1xStarWind Synchronizationと1xiSCSIトラフィック)+ 1x NIC(管理/Witnessノード)。
●帯域幅 – 同期レプリケーションには、1GbE以上の帯域幅と5ms未満のレイテンシーが必要です。
●ハイパーバイザー – VMware vSphere v5.5以降をサポートします。
●ストレージ – OS 用に 20 GB の仮想ディスクが必要です。StarWind の仮想ディスクは、StarWind のインストール ディスクとは別のパーティションに保存してください。仮想ディスクには Thick Provision Eager Zeroed 形式を使用するか、HBA/RAID コントローラを VM にパススルーで構成してください。
StarWind Virtual HCI Appliance の使用例
StarWind Virtual HCI Appliance のメリットを享受できる主な使用例としては、次の3つが挙げられます。
●組織が今後数年間、ハードウェアを更新することなく、既存のインフラを維持したい場合
●既存のハードウェアを使用して、ハイパーコンバージド・ソリューションから最高のパフォーマンスを得たい場合
●インフラ管理、導入支援、継続的なシステム健全性評価などをアウトソーシングすることで、手間のかからないソリューションを実現したい場合
このアプライアンス・ソリューションにより、StarWindは導入プロセスを簡素化し、ITインフラストラクチャの複雑さとコストを排除して、高いレベルのパフォーマンスを確保するためのインストール・サポートを提供します。
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