VeeamではMicrosoft AzureユーザのためにAzure VMへファイル転送を簡単にする”Veeam FastSCP for Microsoft Azure”をベータ版で提供していました。これがフリーソフトとして正式リリースされました。
今回はこの正式リリースに伴い、どのような機能追加されたのかご紹介します。
レジューム機能
大きなファイルをダウンロードやアップロードしている間に、接続の問題により失敗した場合には、正式版からは転送を再開します。一時的なネットワーク問題等により、転送に失敗した場合には、ファイル全体をアップロードまたはダウンロードするのではなく、ジョブが再度開始した際に、既に転送されたファイルブロックを除き、自動的にアップロードまたはダウンロードを再開します。
ファイルレベルの増分
スケジュールジョブを実行した際または手動で2度目のタスクを実行した際に、FastSCPは以前に転送されたファイルが変更されているかチェックします。この際に、変更が行われていなければ、そのファイルは再度処理されません。これにより、変更が行われたファイルのみがアップロードまたはダウンロードされるため、帯域の節約できます。
大きな、機能追加はこの2点になっていますが、開発元フォーラムの意見を取り入れ今後も機能追加がされていく予定です。
システム要件
Veeam FastSCPのコンソールインストール先
以下の64bitオペレーションシステム:
Microsoft Windows 7 SP1以降
Microsoft Windows Server 2008 R2 SP1以降
ソフトウェア:
Microsoft .NET Framework 4.0
Microsoft PowerShell 2.0以降(サポートするWindowsには含まれています。)
接続先のAzure VM
オペレーションシステム:
Microsoft Windows 7 SP1以降(32bit/64bit両方)
Microsoft Windows Server 2008 R2 SP1以降
ソフトウェア:
PowerShell 2.0以降(サポートするWindowsには含まれています。)
PowerShellのリモート処理が有効であること(新しく作成されたVMのデフォルト設定)
開発元Veeamにユーザ登録は必要ですが、便利な無料ソフトになっておりますので、ぜひご自身でお試しください。
http://www.veeam.com/fastscp-azure-vm.html
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「Veeam Free専用コミュニティフォーラム」に「Veeam FastSCP for Microsoft Azure」専用フォーラムを準備しました。
http://www.climbmail.net/forums/veeamfree/index.php