物理マシンのバックアップ用フリーソフトを発表:VeeamON 2014 in ラスベガスレポート④


VeeamON 2014の最終日のKeynote SeesionにてVeeamは新たなフリーソフト“Veeam EndPoint Backup Free”を開発していることを発表しました。
http://go.veeam.com/endpoint-jp
http://www.veeam.com/blog/announcing-veeam-endpoint-backup-free.html
Endpoint
Veeamは今までも仮想環境のデータ転送用のVeeam FastSCPやVeeam ONE, Backupのフリーエディションなどフリーで高機能なものを展開していました。けれども、これらの製品は全て仮想環境に対してのみ使用できるツールであり、物理マシンに関しては特に触れてきませんでした。この理由としては仮想化に特化し、お客様の環境を100%仮想化することを目的として、Veeamが製品開発をおこなってきたからです。

しかし、どんなに仮想化を進めようと、ある程度、各個人が使用するための物理マシンとしてパーソナルなデスクトップPCやノートPCが必要になってきます。そのために開発されたものがこの“Veeam EndPoint Backup Free”です。

このソフトはバックアップ対象のWindowsベース(Windows 7/Windows Server 2008以上)のコンピュータにインストールし、内臓、もしくは外付けのディスクやNASの共有フォルダ、Veeam Backup & Replicationのリポジトリに対して、バックアップが可能です。バックアップファイルはVeeam Backup & Replicationと同様のフォーマットであるvbk形式で作成され、スケジュールやログオン、ログオフのタイミングに基づいたファイル、ボリューム、コンピュータのデータ保護が可能です。
HowItWorks

リストアについてはVeeam EndPoint Backup Free単体の場合はベアメタルなリストアとボリューム単位、ファイル単位でのリストアが可能となっており、Veeam Backup & Replicationと組み合わせることで、Microsoft Exchange, SharePoint, Active Directory, SQL Serverのアプリケーションのアイテム単位でのリストアも可能になります。
Recovery

さらに、システムがビジー状態な場合のバックアップの一時停止やアップデートの自動通知、バックアップが存在する外付けハードドライブの自動認識など、様々な機能が付加される予定です。また、リカバリ用のブートメディアを作成する際には、システムメモリのチェックやスタートアップシーケンスの修正、管理者パスワードのリセットなどを行うための追加のツールも提供される予定です。

そして何といってもフリーソフトですので、これらの機能をすべて無料で利用できます。
※あくまでもデスクトップPCやノートPCなど個人が使用しているものを対象として設計されており、エンタープライズなサーバに対しての利用は推奨していません。

リリース予定といたしましては、11月にベータ版、2015年の早期に正式版をリリースを目標としています。

※この内容は今後のリリースに伴い変更される可能性があります。

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物理マシンのバックアップ用フリーソフトを発表:VeeamON 2014 in ラスベガスレポート④ への1件のコメント

  1. climb のコメント:

    Veeam Free専用コミュニティフォーラムに「VEEAM ENDPOINT BACKUP FREE」セクションを準備しました。

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