VeeamON 2015についてご報告 [その③]


今年も、ラスベガスにおいて10/26から10/29の期間で、VeeamONが開催されます。VeeamONはVeeam社主催の大規模セミナーの位置づけとなっており、VeeamONに参加しているクライムエンジニアからセッション内容を中心に報告させていただきます。
http://www.veeam.com/veeamon

期間中に様々なブレイクアウトセッションが多数開催されましたが、今回のブログではそのブレイクアウトセッションの中から、傍聴した内容をピックアップして紹介していきます。


□スケールアウトなバックアップリポジトリ
~Unlimited Scale-Out Repository ~

ver9からの新機能としてスケールアウトなバックアップリポジトリが搭載予定です。この機能についての特集のセッションでした。以下内容です。

・フルバックアップオプション
以前のバックアップファイルを保持しているリポジトリがオフライン状態になっている際に、フルバックアップを実施するオプション機能を搭載。

・保存するバックアップファイルポリシーの設定
フルバックアップと紐づいている増分バックアップファイルのチェーンを必ず同一のリポジトリに保存することや、フルバックアップ専用、増分バックアップ専用のリポジトリを指定することも。

・別に1つ以上のシングルリポジトリを用意
Veeamの設定情報を保護できるConfiguration Backupや、クラウドリポジトリの用途として少なくとも1つのシングルリポジトリを用意することを推奨。


□VMwareバックアップのベストプラクティス
~VMware Backup Best Practices: 2015 Edition ~

VMwareバックアップにおけるベストプラクティスの総まとめでした。以下内容です。

・Veeamサーバのロケーション
Veeamサーバ自体に負荷がかからないよう、プロキシ、リポジトリやプライマリの仮想環境との依存性がないことが最適。

・プロキシの配置
バックアップI/Oコントロールの有効化や、環境に合わせた最適な転送モードの選択、ver9ではNFSデータストアからも直接データ取得が可能になる予定のことから、基本的にはダイレクトモードを推奨。

・vSphereタグを使用
vSphereタグを使用することで、Veeamの設定を変更せずにバックアップの取得が可能。ただ、現在vSphereタグ情報を保存しているxDBは破損しやすいため、DBのバックアップと別DBからのデータインポートも検討すべき。


□Veeamのパフォーマンス向上のための設定
~Maxing Out Performance: The Final Step to Extremely Fast Processing ~

Veeamのパフォーマンスを向上させるための確認すべきポイントについてです。下記のステップで見直そうという内容でした。

・Veeamのオプション設定
サービスで使用するネットワーク以外の回線を優先ネットワークに設定できる。他にも並列処理などパフォーマンス向上のためのオプション設定を見直す。

・ボトルネックの特定
バックアップ結果で表示されているボトルネックがどの箇所なのかを洗い出し、ボトルネックに合わせた対応を行う。

・ベンチマークテストとの比較
ベンチマークテストを実施し、得られた結果と実際の処理を比較


同時間帯で他にも様々なセッションが行われていたので、各セッションの詳細な内容についても、随時情報を展開していきます。

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