VeeamON 2018 in シカゴ セッション情報まとめ ②


前回から引き続きシカゴで行われているVeeamON 2018の様子をご紹介いたします。今回の目玉は、直近のVeeam 9.5 u4に関する先行情報公開です。次のメジャーバージョンであるv10のリリースが伸びたため、実装可能な機能に関してはこのマイナーバージョンアップで実装される予定です。

Update 4 Sneek Peek

量が多いのでリストで紹介させていただきます。各新機能に関しては別ブログなどでも紹介予定です。

  • アーカイブティア v2:オブジェクトストレージへのアーカイブ機能。u4ではAWS S3(IA含む)とS3互換のサポートがメインに(Azure Blobは対応中)、アーカイブ後もVeeamがアーカイブされたフルバックアップを認識できるように論理的なメタデータがローカルに残り、アーカイブされたデータブロックに関しても重複排除を有効に
  • ステージリストア:SureBackupで隔離環境にリストアし、操作後に本番環境へリストア可能に(GDPR対策用機能でバックアップ内にある参照していはいけない個人情報をスクリプトなどで削除後に本番環境へリストア可能に)
  • Quarantine:Windows DefenderとSymantec Protectionエンジンなどでバックアップ内のゲストボリュームをマウントし、スキャンするための検疫機能
  • Nanny:直接Veeamバックアップサーバをインターネットに見せなくとも、Veeam ONEがログから問題を検出し、情報をサポートに上げ、積極的に問題を事前解決するような仕組み
  • AWSへのダイレクトリストア:AWSへの移行やリストアに利用可能、S3上にバックアップから仮想ディスクを展開し、AWSインポートを実施する方式とリストア処理用のLinuxアプラインス(EC2インスタンス)経由でEBSボリュームにデータをリストアする方式の2通り※Windowsマシン用に組み込みのUEFI>BIOS変換機能付き

他のBreakout Sessionもご紹介させていただきます。

Let’s manage agents

物理やクラウドマシンのバックアップソフトであるVeeam AgentをVeeam B&Rから管理する方法や注意点を紹介。

Extreme fast processing to deliver the MAXIMUM performance

バックアップ等の速度問題で確認すべき設定や環境、ボトルネックの確認方法、ベンチマーク方法などを紹介。仮想環境のみではなく、物理マシンのバックアップ時にチェックすべき点などVeeam Agentでのプラクティスも含め、詳細に解説しており、実際に速度を10Mb/sから150Mb/sと大幅に改善した例も紹介、こちらは別ブログで詳細な情報を展開予定です。

Veeam Availability Console usage scenarios

クラウド/サービスプロバイダ向けのVeeam Availability Consoleの活用例として以下のような内容を紹介。

  • 監視とトラブルシュート:お客様のVeeam環境を監視し、問題に対処、ローカルのVeeamをVACからインフラのヘルスチェックやVMとAgentジョブの状態
  • バックアップの提供:ローカルの仮想、物理両方のバックアップをポリシーベースで提供
  • オフサイトバックアップと災害対策サービス:Veeam Cloud Connectにより、バックアップ先となるクラウドリポジトリとレプリケーション先となるリソースを提供
  • セルフサービス機能:お客様自身がフェイルオーバーなどを実施できるセルフサービス機能

Design and operate Veeam Cloud Connect environment at its best

DRaaSとしてリポジトリやリソースをVeeam Cloud Connectで提供する際のベストプラクティスを紹介。お客様の環境と接続するゲートウェイの構成やリポジトリの構成、DRネットワーク用のアプライアンスなどを解説していました。

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