Veeam Backup & Replicationではデータ保護のためにバックアップ以外にもレプリケーション機能を提供しています。最新版v11ではこのレプリケーション機能に、よりリアルタイムに実施可能なVeeam CDP(継続的データ保護)が追加されました。
ただ、この大きな機能追加以外にもレプリケーション機能には改善が行われており、それがフェイルバック時の切り替え機能です。フェイルオーバーからフェイルバックまでの流れとしては下記のようになっていますが、v10まではフェイルバックとスィッチは、まとまった処理となっており、差異のデータ量次第で、オリジナルVMへスィッチされ、切り替わるタイミングが分かりづらいという問題点がありました。
これがv11では、分離された処理となり、フェイルバック時にモードとして、従来と同様にそのまま続けて、スィッチするAutoモード、指定した時間に自動的にスィッチするScheduledモード、手動でスィッチを実行するManualモードから選択できます。
例えば、Manualモードでフェイルバックを実施すると、その状態ではまだ、レプリカVMは起動したままで、オリジナルVMとの差異が転送されます。転送が完了すると下記のように、レプリカVMはReady to Switchのステータスとなり、Switchover to productionが選択できるようになります。
これを実施すると最終転送を行うために、レプリカVMが停止され、転送完了後、オリジナルVMが起動します。
このようにフェイルバック時に発生するダウンタイムをより細かく制御できるようになり、フェイルバック機能が利用しやすくなりました。
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