毎年恒例で開催されているVeeamON、今年はラスベガスとバーチャルでの開催となり、日本時間だと5月17~19日に実施されています。ここではいち早くセッションの情報を展開していきます。
その他のセッション情報はこちらよりご覧ください。
・V12: NAS enhancements
目次
V12: NAS enhancements
次期バージョン12におけるNASバックアップの新機能についてのセッションです。
主な新機能は次の5つ
- オブジェクトストレージへのバックアップ
- コピーモード
- 不変設定
- ストレージ統合:Nutanix Files
- 細かい機能追加
オブジェクトストレージリポジトリへのバックアップ
V11の時点でもオブジェクトストレージはサポートされていましたが、一度ローカルのストレージにバックアップを行い、その後オブジェクトストレージへアーカイブするといった手順を踏む必要がありました。V12からは直接オブジェクトストレージへのバックアップが可能になります。これはNASバックアップのみではありません。
バックアップの増分チェックを行うためのメタデータをローカルのキャッシュリポジトリで持っているため、保存先がクラウドであっても高速にバックアップが可能です。
コピーモード
これはスケールアウトリポジトリの即時コピーに似ています。V11ではローカルに一定期間保存されたバックアップをオブジェクトストレージへアーカイブ(移動)していました。そのため、最新のデータはローカルで保存、過去のデータはクラウドで保存されていました。V12では最新のバックアップも含めてすべてのバックアップがオブジェクトストレージへコピーされるため、クラウドですべてのバックアップを保持することになります。万が一、ローカルストレージが破損してもすべてのバックアップから復旧が可能です。
不変設定
V11から追加されたHardened Repository等のImmutable(変更不可)なストレージにNASバックアップも対応します。バックアップデータやメタデータがロックされ、変更不可能な状態で保存されます。
ストレージ統合:Nutanix Files
Nutanix Filesのサポートが追加されました。Nutanix FilesをNASのファイル共有のようにVeeamへ登録し、バックアップを行うことが可能です。ストレージシステムまたはNASファイラーとして登録できます。
細かい機能追加
テープへのNAS上のファイルバックアップのエンジンの改良、リポジトリ上に保存したNASバックアップをテープに二次バックアップすることもできます。
インスタントファイル共有リストアが読み取り専用ではなく、インスタントリストア上に行われた変更も含めて運用環境へ移動(リストア)することが可能になります。
ジョブの一部として行われていたバックアップの健全性チェックが独立して実行できるようになります。
関連トピックス
- Veeamによるクラウド(オブジェクトストレージ)へのアーカイブ[Veeam Backup & Replication]
- ディスクリポジトリとオブジェクトストレージリポジトリでのバックアップ保持の違い[Veeam Backup & Replication]
- StarWind Virtual Tape Library (VTL) for IBM iによるIBM i(AS/400)のデータ保護
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- VeeamON 2022 セッション情報速報④
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- Veeam Backup Enterprise Managerについて【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
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- 知りたい情報のみを集めたカスタムレポート【Veeam ONE】