新バージョンとなるVeeam Backup & Replication(VBR) v12では、多くの新機能と仕様変更がされました。それらについてパート①からパート④に分けてご紹介します。
本パートでは、下記内容について紹介しております。
・Linuxテープサーバ
・NASからテープへのジョブ
・LTO9のサポート
・各ドライブの現在のジョブを表示
・テープのPowerShellコマンドレットの追加
・オブジェクトストレージ with テープジョブ
本ページでは、パート④となっております。
他のパートにつきましては、以下のリンクからご覧ください。
目次
Linuxテープサーバ
Linuxサーバをテープサーバとして登録可能になりました。
サポートされているLinuxサーバは以下のディストリビューション(64ビットのみ)です。
・CentOS 7.x
・Debian 10.0 ~ 11.0
・Oracle Linux 7(UEK3) ~ 9(UEK R7)
・Oracle Linux 8 ~ 9(RHCK)
・RHEL 7.0 ~ 9.1
・SLES 12 SP4以降, 15 SP1以降
・Ubuntu 18.04 LTS, 20.04 LTS, 22.04 LTS
ただし、テープサーバにはrootアクセス権限が必要なため、Hardened Repositoryをテープサーバとして利用することはできません。
NASからテープへのジョブ
v12からNASバックアップを対象にテープへのアーカイブが行えるようになりました。
ただし、NASバックアップを対象にとする場合は、選択可能なメディアプールは、標準メディアプールかWORMメディアプールのみとなります。
LTO9のサポート
v12では、LTO9テープライブラリがサポート対象となりました。
各ドライブの現在のジョブを表示
v12からコンソール上で登録しているドライブがどのテープジョブで使われているかを見ることが可能になりました。
テープのPowerShellコマンドレットの追加
v12で新たにテープに関するPowerShellコマンドレットが追加されました。
・Find-VBRTapeCatalogItem
テープ ジョブによってバックアップされたファイルまたはフォルダを検索します。
・Find-VBRTapeCatalogItemVersion
ファイルまたはフォルダのバックアップ バージョンを検索します。
・Get-VBRTapeBackupSession
テープ バックアップ ジョブ セッションを返します。
・Start-VBRTapeFileRestore
テープからのファイルとフォルダのリストアを開始します。
オブジェクトストレージwithテープジョブ
Backup to Tape Jobにてアーカイブするバックアップ対象を選択する際に、
オブジェクトストレージに作成されたバックアップ選択することが可能です。
ただし、リストアの際にオブジェクトストレージを対象にテープからバックアップのリストア(コピー)は行えないため、オンプレのリポジトリを選択するか、直接インフラストラクチャにリストアする必要があります。
v12になって様々な新機能/改善点が追加され、さらに使いやすくなったVeeam。
ご不明点などございましたら是非こちらからクライムまでお気軽にお問い合わせください。
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