vSphere上のK8sクラスタ(Tanzuを除く)の場合、Kasten K10からのインスタントリカバリ時にVeeamのインスタントリカバリを有効にして、PVのデータをバックアップから公開することで復旧が可能です。
事前に構成等は必要になりますが、上記のようにEnable Instant Recoveryを有効にすれ実施できます。構成や要件は下記をご参照ください。
例えば、通常のリストアでは10分程度かかるアプリケーションであっても、
Enable Instant Reoceryを有効にした、インスタントリカバリでは2分半かからずにリストアが完了しています。
時間のかかるPVのデータリストアをインスタントリカバリではFCDとしての公開で済ませているため、より大きなサイズのPVを使用していたとしても、同程度の時間でリストアが可能です。
実際にインスタントリカバリ中の挙動を見てみると、インスタントリカバリをKasten K10から実行するとVeeam上でFCDのインスタントリカバリが実施され、
ESXiホストにNFSデータストアとしてマウントしてFCDを公開、
公開されたFCDをワーカーノードがマウントし、アプリケーションが利用できるように自動的に構成され、アプリケーションが利用できる状態になります。
このようにインスタントリカバリで復旧したデータはアプリケーションが稼働している状態でマイグレーションを実施し、運用データストアに移行することも可能です。
Veeam v12+Kasten K10 v6ではKubernetes上のアプリケーションでも迅速な復旧(起動)が可能となっています。
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