この記事ではver.8で追加されたVeeam機能について紹介しております。Veeamの基本機能等については、こちらをご参照ください。
Veeam Explorerの機能強化
・Veeam Explorer for Active Directory(AD)
Veeam Backup for Active DirectoryによってVeeam Backup & Replicationで取得したバックアップからActive Directoryのアイテムを直接リストアすることが可能です。
- * ユーザ、グループ、組織単位等での復旧
- * ユーザパスワードの復旧(暗号化されたキーを取得するために、ドメインコントローラへの接続の登録が必要。)
- * 同一ドメイン内の後方リンク グループを含むリストア(外部オブジェクト以外)
・Veeam Explorer for SQL Server
Veeam Backup for SQL ServerによってVeeam Backup & Replicationで取得したバックアップからSQL Serverのアイテムを直接リストアすることが可能です。
- * SQL Server 2005以上をサポート
- * トランザクションログのバックアップは、バックアップジョブの設定で有効にすることが可能
- * リストアウィザードではスライドバーにより復旧する日時を指定可能
- * リストアする世代として個々のトランザクションを指定可能
- * エンタープライズマネージャにより、セルフサービスでのリストアが可能
- * ※DB名もしくはSQL Server名を検索してリストア。VM名は不要。
・Veeam Explorer for Exchange(機能追加)
Veeam Backup for ExchangeによってVeeam Backup & Replicationで取得したバックアップからExchangeのアイテムを直接リストアすることが可能です。
- * エンタープライズマネージャを経由し、Exchangeのアイテムリストアを委任可能
- * リストアオペレータはユーザ、オブジェクトタイプ(メール、カレンダーなど)、時間枠を指定可能
(例:2014年5月6日(木)以降、全てのメールメッセージをリストア) - * Exchangeのリストアでは自動的に比較が可能(例:バックアップ内には存在し、メールボックスには存在しない失われたアイテム(メール、カレンダー、連絡先)を自動で検出しリストア対象として選択
※リストアオペレータはリストア内容の閲覧には非対応
Veeam Explorerの機能強化の詳細については以下のブログをご参照ください。
NetAppへの対応
・Veeam Backup from Storage Snapshot with NetApp
- * NetAppのスナップショットコピーから直接バックアップ
- * ESXiへのデータストアのマウントやVMFSの再署名、一時的なVMの登録、ホスト設定のクリーンアップなどが不要
- * VMware CBTの活用
- * 競合製品の20倍高速
- * パテント取得中
・NetApp SnapVaultへの2次バックアップ
- * 1つのNetAppスナップショットから1次バックアップと2次バックアップを直接実施可能
- * アプリケーションの整合性を保ち、瞬時にバックアップ可能
・Veeam Explorer for Storage Snapshot with NetApp
- * NetApp Snapshot copies, SnapMirror, SnapVaultをサポート
- * 仮想マシン、ゲストファイル、アイテム単位でのリストアが可能
NetAppのシステム要件についてはこちらをご参照ください。
その他NetAppに関する詳細については以下のブログをご参照ください。
その他、追加機能について
・EMC Data Domain Boost
- * バックアップレポジトリのタイプとして新たにData Domainが追加
- * Data Domainへの書き込みをBoostにより最大50%高速化
※Data Domain側にBoostのライセンスが必要 - * バックアップレポジトリのタイプとして新たにData Domainが追加
- * 合成フルバックアップの高速化(Boost機能により実データの移動行わずポインターの移動のみで合成フルバックアップを作成可能)
- * Backup Copyジョブに対する変換処理の組み込み
- * リストア手順に変更なし(vPower操作のパフォーマンスに一部制限あり)
EMC Data domain Boostに関する詳細については、以下のブログをご参照ください。
・レプリケーションの機能追加
- * バックアップからのレプリケーション:インフラストラクチャ、もしくはバックアップからレプリケーションが可能。バックアップから選択した場合にはレポジトリ内のVMの一覧が表示。
- * WAN アクセラレーション:Backup Copyと同様のWANアクセラレーションをレプリケーションでも利用可能。
- * 計画的なフェイルオーバー
VMをインフラストラクチャもしくはReplicaから追加し、その起動順序と起動までの遅延時間(set delay)を設定可能。デフォルトでは60秒に設定されており、各VMを選択(複数選択可)し、遅延時間を設定可能。遅延時間に0を設定した場合には全て同時に起動を開始。
詳細は以下のブログをご参照ください。
・エンド to エンドの暗号化
- * 暗号化が可能
Advanced設定からチェックボックスを有効化し、キーの選択、もしくは作成。キーについては各ジョブが共通のキーを利用する方法や別々のキーを作成する方法を選択可能。 - * AES 256 Bitでの暗号化(暗号化方式等は変更不可)
- * 暗号化は透過的に実施。WANアクセラレーション処理の際には解読/再暗号化が実施され、解読はメモリ上でのみ実施。
- * パスワードの復旧:第2パスワードはエンタープライズマネージャに誰も知らない形で登録。チャレンジレスポンス方式でエンタープライズマネージャから復旧可能。
詳細はは以下のブログをご参照ください。
・テープの機能追加
- * Windowsサーバをテープへの書き込みプロキシ(処理代行)サーバとして利用可能
- * テープ保管庫:テープのトラックの場所をより容易に特定可能
- * テープのソースとしてBackup Copyジョブを利用可能
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