Veeam ver.7での追加機能


この記事ではver.7で追加されたVeeam機能について紹介しております。Veeamの基本機能等については、こちらをご参照ください。

Backup Copy JobとWANアクセラレーション

Veeam Backup & Replicationでバックアップした仮想マシンのデータを転送するBackup Copy JobとVeeamに組み込まれたWANの高速転送機能により、ディザスタリカバリ用のオフサイトなどにWAN経由でも高速に転送できます。

・Veeamのバックアップファイルに合わせた最適化
・オフサイトへのバックアップの転送が最大50倍高速
・使用転送量を90%削減
・エージェントレス

テープのサポート

Veeam Backup & Replicationでバックアップした仮想マシンのデータを
世代も含んだ状態でテープへ保存することが可能です。

・VTLs(Virtual Tape Libraries)とスタンドアロンテープドライブのサポート
・バックアップしたVMのリストアポイント(世代)を含んだ形式での保存
・指定したファイルの保存

テープのサポート

vSphere Web Client Plug-in

Veeam Backup & Replicationでバックアップやレプリケーションのステータスなどを
vSphere Web Clientから表示することができます。

・各ジョブのステータス表示
・バックアップファイル保存先のステータス表示
・Veeam ONEと連携したバックアップファイル保存先のキャパシティプランニング

vSphere Web Client Plug-in

vCloud Directorからのバックアップとリカバリ

vCloud Director上のvAppやVMをvCDから直接バックアップ、リストアが可能です。

・vCDからのvAppsとVMのvCDへのバックアップとリストア
・vAppのメタデータと属性のバックアップ
・vCloud Director 5.1以上に対応

vCloud Directorからのバックアップとリカバリ

Veeam Explorer for Microsoft SharePoint

バックアップしたMicrosoft Share Point仮想マシンから直接SharePointのアイテムをリストア可能です。

・SharePoint データベースの可視化
・SharePointアイテムの検索
・素早い復旧とエクスポート

Veeam Explorer for Microsoft SharePoint

SANスナップショットを利用したバックアップ

SANストレージで取得したスナップショットを利用してバックアップを行います。これによりVMへの影響を最小限に抑えたバックアップが可能です。このバックアップでも、他のバックアップと同様にCBT(変更点追跡)機能が有効であるため、高速な増分バックアップを実施できます。

対応ストレージ
・HP StoreVirtual VSA
・HP StoreVirtual(Lefthand,P4000)
・HP StoreServ(3PAR)

vSphere上でのスナップショット保持時間は数秒~数十秒(SANでスナップショットを作成する間のみ保持)

SANスナップショットを利用したバックアップ

1クリックリストアの機能強化

Veeam Enterprise Managerの機能であるWebブラウザからVMのゲストファイルをリストする機能(1クリックファイルリストア)が強化され、VM自体をリストアすることも可能になります。また、各ユーザにリストア操作を委任するための、操作可能なVMの指定するオプションが追加されます。

・VMリストア機能の追加
・委任オプションの追加

1クリックリストアの機能強化

Virtual Lab for Hyper-V

Ver6.5ではVMwareのみ可能であったVirtual Lab機能をHyper-Vでも利用できます。
このVirtual LabとvPowerを組み合わせることでアプリケーションのアイテム単位でのリストアを行うU-AIRやアプリケーションレベルでの自動リストア検証機能であるSureBackup、検証環境を一時的に作成するオンデマンドサンドボックスを利用できるようになります。

Virtual Lab for Replicas

Ver7からはレプリケーションしたレプリカVMに対してもVirtual Lab機能を利用できます。これによりアプリケーションのアイテム単位でのリストアを行うU-AIRやアプリケーションレベルでのレプリカVMの自動検証機能であるSureReplica、検証環境を一時的に作成するオンデマンドサンドボックスを利用できるようになります。

新しいエディションと新機能比較

今までのStandard、Enterpriseエディションに加えVer 7からは、Enterprise Plusエディションが追加されます。Enterprise PlusエディションではWANアクセラレーション、ストレージスナップショットからのバックアップ、セルフサービスリカバリ(委任オプション)機能をサポートし、Veeam Backup & Replication、Veeam Backup Management SuiteおよびVeeam Essentialsのそれぞれに用意されています。

…フル対応 ●…部分対応

v7の新機能StandardEnterpriseEnterprise Plus
内蔵のWANアクセラレーション  
バックアップ コピー ジョブ
ネイティブ テープ サポート 1
ストレージ スナップショットからのバックアップ (VMwareのみ)  
Virtual Lab for Replicas (VMwareのみ) 
vCloud Director の拡張サポート 2
vSphere Web Clientプラグイン
Virtual Lab for Hyper-V 
Full Instant File-Level Recovery for Hyper-V
(Windows、Linuxなど)
ワンクリックのVM リストア 
VM およびゲスト ファイルのセルフサービス リカバリ  
Veeam Explorer for Microsoft SharePoint 3
Veeam Explorer for Microsoft Exchange 2013 3
タスクの自動化 4

1.
Windows ファイルのテープへのコピーは、すべてのエディションでサポートされます。Enterprise Edition および Enterprise Plus Editionは、バックアップとリストア ポイントをすべて追跡して、Veeam バックアップのテープへのアーカイブもサポートします。

2.
vCloud Director(vCD)インフラストラクチャの可視性の統合、VeeamZIP を介したバックアップ(vApp および VM のメタ データと属性のバックアップを含む)、および vCD への直接リストアは、すべてのエディションで提供されます。Enterprise Edition および Enterprise Plus Editionは、スケジュールされた vCD VM の増分バックアップ ジョブもサポートします。

3.
保存、送信、およびエクスポートによるリストアは、すべてのエディションでサポートされます。Enterprise Edition および Enterprise Plus Editionは、元の場所へのリストアもサポートします。

4.
Standard Edition および Enterprise Edition は、PowerShell をサポートします。Enterprise Plus Edtion は、RESTful API もサポートします。

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