SANスナップショットはユーザのデータを安全に保つためにはもっとも高速な手法です。特にVAAIのようなオフローディングAPIを使用している場合です。高速で、タイムフレームも小さいので、ユーザはバックアップ手法としてSANスナップショットとして使用を希望します。それにはいくつかの問題があります。最初の問題はユーザが長時間のリテンションを望んだ場合、すべてのスナップショットをオンラインで保持する必要があり、ユーザのストレージ・アレーに多くの貴重な本番データが必要になります。次に多くのSAN製品ではネスト化されたスナップショットのLUNではフルに稼働することは難しいです。
さらに考慮すべきことはジョブ自体です。データの保護目的でスナップショットを使用する場合は簡単に以前の状態にボリューム全体の復旧にそれを使用することができますが、シングルのアイテムのみを復旧させることは大きなタスクになります。スナップショットを本番ボリュームに移行させる必要があり、それを別サーバや、VMDKボリュームに存在させる必要があります。そして復旧をスタートすることができます。さらに復旧後にすべてをクリーンナップする必要があります。
スナップショットを永続的にオンラインにすることはベストの選択ではなく、復旧プロセスも長時間になります。でもユーザは同じRPO(Recovery Point Objective)時間を希望します。もし、これをレガシーなバックアップ・ソフトで行えば、ジョブの不規則性、バックアップ・インターフェイスの子守などで時間を費やしてしまいます。Veeam社はHP社と提携し、この問題を解決します。Veeamが非常に簡単なインターフェイス経由で短時間でSANスナップショットから個々のアイテムをリカバリーすることができます。
Veeam Explorer for SAN snapshots
どのようにそれが可能か次のワークフローのステップになります。
1.Veeam Backup (& Replication)ユーザ・インターフェイスからSANに対してHPの独自API経由でコマンドを開始します。
2.SANは、要求されたスナップショットのクローンを発行します。
3.スナップショットはアクティブなLUNに移されます。
4.そしてvSphereホストに渡され、HBAリスキャン・コマンドを発生させ、LUNはマウントされリシグネーチャ・オペレーションを実行します。
5.Veeamリカバリー・プロシージャは: A)VADP (vStorage API for Data Protection)を使用してVMスナップショット B)インスタントVM リカバリー/シングル・アイテム・リカバリー/Exchange詳細リストア
6. リカバリー後にVeeamバックアップ・サーバはSANに対して移動されたスナップショットを削除するクリーンアップ・コマンドを発行します。
図にはバックアップ・ターゲットが含まれますが、これはExplorer for SAN Snapshotsがバックアップではなく、テンポラリーなリカバリー処理であることを示しています。
Veeam Explorer for SAN snapshotsはVeeam Backup & Replication Ver6.5からの新機能で、現時点ではベータです (2012-9-9)。
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