バックアップリポジトリはVeeamによって作成されたバックアップファイルを保存するストレージです。次の種類のストレージをバックアップリポジトリとして使用できます。
Direct attached storage
WindowsサーバーまたはLinuxサーバー(物理または仮想)のローカルストレージや直接接続されたストレージです。
このサーバー上にVeeamのコンポーネントがインストールされ、バックアッププロキシと通信を行い、バックアップファイルが保存されます。
Network attached storage
SMB(CIFS)共有やNFS共有のようにネットワーク上で共有されたストレージを保存先とします。
この種類のバックアップリポジトリでは、サーバー上にVeeamコンポーネントを導入できないため、別途ゲートウェイサーバーを用意する必要があります。
ゲートウェイサーバー上でVeeamコンポーネントが動作し、バックアップリポジトリへバックアップファイルを保存します。
Deduplicating storage appliances
重複排除ストレージをバックアップの保存先とします。
サポートしている重複排除ストレージは次の4種類です。
- Dell EMC Data Domain
- ExaGrid
- HPE StoreOnce
- Quantum DXi
この種類のバックアップリポジトリでは、サーバー上にVeeamコンポーネントを導入できないため、別途ゲートウェイサーバーを用意する必要があります。
ゲートウェイサーバー上でVeeamコンポーネントが動作し、バックアップリポジトリへバックアップファイルを保存します。
Object storage
クラウドのオブジェクトストレージをバックアップの保存先として使用します。
長期保存が必要なバックアップのアーカイブ先として想定されており、現v11ではオブジェクトストレージに直接バックアップを保存することはできません。
その他のリポジトリと組み合わせ、スケールアウトリポジトリ(複数のリポジトリをまとめて論理的な一つのリポジトリとする)を作成し、一度ローカルのリポジトリに保存したバックアップファイルをコピーまたは移動するといった形で使用されます。
サポートしているオブジェクトストレージには次のものがあります。
- Amazon S3, Amazon S3 Glacier and AWS Snowball Edge
- S3 compatible
- Google Cloud
- IBM Cloud
- Microsoft Azure Blob, Azure Archive Storage and Azure Data Box
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