Veeam Backup & Replicationは2013年第三四半期にVer 7をリリース予定です。
このバージョンアップにより、大きく9つの新機能や機能強化が行われる予定です。
Ver.7の新機能
今回はこの新機能の「1クリックリストアの機能強化」についてご紹介いたします。
まず、はじめに、この1クリックリストアという機能ですが、これはVeeam Backup & Replicationの管理コンソールから実施する機能ではなく、Webブラウザからバックアップジョブの実行などを行うVeeam Enterprise Managerの機能であり、現在のVer 6.5では1クリックファイルリストアと呼んでいる機能が強化されたものです。
・委任オプションの追加
1クリックリストアは、なるべく操作やオプションを簡略化し、専門家ではないリストア担当者でも、簡単にリストアをブラウザから行うための機能です。今回新たに追加される委任オプション使用することで、リストアを行う人を専用の担当者ではなく、実際に仮想マシンを使っているユーザやそのVMの管理者に委任することが可能になります。
この委任オプションは、ユーザに対してBackup Infrastructure上にあるvSphereやHyper-V、vCloud DirectorのVMを登録し、登録されたVMのみ、そのユーザが扱うことができるようになる機能です。これにより、登録されていない別のVM表示やリストアは行えなくなります。
・VM自体のリストア
現在のVer 6.5におけるVeeam Enterprise Managerからのリストアでは、ゲストOSのファイルリストアのみ可能となっています。Ver 7からはこれに加えVM自体のリストアも可能になります。1クリックリストアは設定項目等を減らしなるべく簡単に、リストアすることを目的としていますので、基本的にオリジナルに上書きする形でのリストアでVeeam Backup & Replicationの管理コンソールからのリストアのように詳細な設定はできないものと予想されます。
※今後のリリースに伴い内容が変更されることがあります。
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