前回のブログに引き続き、Veeam Backup for AWS 3.0の新機能として、ファイルレベルリストアの対応強化をいくつかご紹介します。
Veeam Backup for AWSでは、Amazon EC2について3つのリストア手法を用意しており、障害時のケースに併せて最適なリストア操作が選択可能です。
中でも日ごろ運用にて使用されるケースが多いのは、特定のファイルをリストアする操作となり、もちろんVeeam Backup for AWSもファイルレベルリストア操作はサポートされています。
ただ、これまでのVeeam Backup for AWSのファイルレベルリストアでは、オリジナルのEC2インスタンスに対して直接ファイルを転送することができず、あくまでもVeeam Backup for AWSのWEBコンソールにアクセスしているマシンのローカルに対してファイルをダウンロードする操作のみがサポートされていました。
つまり、オリジナルのEC2インスタンスにファイルをリストアするためには、一度別マシン上にリストアしたあと、オリジナルの領域に対してファイルコピーを行う、またはオリジナルのEC2インスタンスOSにログインし、Veeam Backup for AWSのコンソールからファイルレベルリストアを実施する必要があるなど、1ステップ手間がかかっていました。
これが最新版のVeeam Backup for AWS 3.0では、オリジナルのEC2インスタンスに対して直接ファイルをリストア(上書き/別名可)することができるようになりました。
ファイルレベルリストア時のオプションやGUI画面の詳細については、こちらのブログをご確認ください。
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