Veeam Backup for Salesforce v3.1 におけるデータマスキング(新機能)


Veeam Backup for Salesforce V3.1のリリースでは、データ・マスキングという新たな機能が追加されました。この機能により、Salesforceユーザーは、テスト、開発、トレーニングを目的としたサンドボックス環境の作成や準備を行う際に、機密情報や個人識別情報(PII)を保護することができます。

データ・マスキングとは?

データ・マスキングとは、顧客名、社会保障番号、クレジットカード情報などの機密情報を架空の、しかし現実的な値に置き換えるプロセスです。 その目的は、データの有用性を維持しながら、権限のないユーザーへの機密情報の漏洩を防ぐことにあります。 データ・マスキングは、本番環境のサンドボックスへの複製において特に有用です。

例えば、サンドボックス環境で実際の顧客名を表示するのではなく、データマスキング機能により、プレースホルダやランダムな名前に置き換えることで、テスト目的でデータの整合性を維持しながら、データのプライバシーを確保することができます。

Veeam Backup for Salesforce v3.1におけるデータマスキングの仕組み

データマスキング機能により、ユーザーはサンドボックス環境へのデータ復元時に、機密フィールドを匿名化する事前定義済みまたはカスタムテンプレートを簡単に適用することができます。この機能は、標準のSalesforceオブジェクト(アカウント、連絡先、およびリードなど)とカスタムオブジェクトの両方をサポートしており、幅広い用途に適応できます。

主な機能は以下の通りです。

  • カスタマイズ可能なテンプレート:組織のコンプライアンスおよびプライバシー要件に適合する独自のマスキングルールを定義できます。
  • 複数のデータタイプのサポート:ランダムな値、固定文字列、または事前定義されたパターンを使用して、電話番号、メールアドレス、財務データなどのフィールドをマスクします。
  • シームレスな統合:サンドボックスの復元時にデータマスキングを自動化し、効率化を実現します。

データマスキングが画期的な理由

この機能は、Veeam Backup for Salesforceを大幅に強化し、以下のような多くのメリットをもたらします。

  1. データプライバシーの強化:サンドボックス環境内の機密性の高い個人識別可能情報を保護し、コンプライアンスを確保します。
  2. リスクの軽減:開発者、テスター、サードパーティツールへの機密データの偶発的な露出を防止します。
  3. 業務の合理化:データの匿名化プロセスを自動化し、時間を節約し、手動エラーを削減します。
  4. 柔軟性と制御:コンプライアンス、セキュリティ、業務効率など、組織の特定のニーズに合わせてマスキングルールをカスタマイズできます。

Veeam Backup for Salesforceに自然体でフィット

データマスキングは、Veeam Backup for Salesforceのコア機能に自然体で補完するものです。堅牢なデータバックアップとリカバリ機能にこの新機能を組み合わせることで、Veeamはデータの保護を保証するだけでなく、テストや開発プロセス中の機密情報のセキュリティも確保します。この追加機能により、データの整合性からプライバシーまで、Salesforceユーザーに包括的なソリューションを提供するというVeeamの取り組みが強化されます。

今後の展望

Salesforceのエコシステムがますます複雑化するにつれ、企業は機密データを保護しながらイノベーションを実現できるツールを必要としています。Data Maskingにより、Veeam Backup for Salesforce v3.1は、プライバシーを損なうことなくSalesforce環境を安全に活用できる、もう1つのセキュリティレイヤーを提供します。

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