弊社では、VMware・Hyper-Vの仮想環境に特化したモニタリングツールであるVeeam ONEを販売・サポートしております。
前回は実際に監視を行い、データを収集している様子を紹介いたしましたが、今回はモニタリングで表示される画面をご紹介いたします。
Veeam ONEの画面の左側のインベントリペインからいずれかのアイテムを選択してください。
例えばESXiホストを選択しますと、以下のような画面(Summaryタブ)が出てきます。
1番の領域では、データストアや仮想マシンの健康状態に関して、HEALTHY(健康)・WARNING(注意)・ERROR(警告)という三段階による統計を円グラフとして表示しています。
それぞれ緑・黄・赤と直感に沿った色で表されていてわかりやすくなっています。
ここは選択する単位によって表示される内容が変わってきます。
例えばデータセンターまたはvCenter単位を選択した場合は2番の領域のかわりにホストの健康状態が加わります。
データストア単位の場合は、ディスクのレイテンシや、キャパシティと実使用量、さらにはプロビジョニングされているサイズを棒グラフにて表示可能です。
2番の領域では、CPUやメモリ、データストアなどのリソースをどの程度使用しているかを簡潔に表しています。
3番の領域では、ESXiホスト自身(「This object」)や配下の仮想マシンにおいて発生している警告や注意の事象が一覧として表示されています。
これは最新のものから順に並んでいますので、ウィンドウを開いている間に問題が発生した際にすぐに確認することが可能です。
4番目の領域は、警告や注意が発生している仮想マシンの一覧と、それぞれにおける警告と注意の数を表示しています。
警告が多い順に並んでいますので、複数の問題を抱えている仮想マシンが一目でわかります。
つづいて、Alarmsタブに移りますと、アラームの一覧に絞った画面に切り替わります。
上記の通り、大まかに3つの構造となっています。
まず、一番上はアラームのフィルタリング設定です。
表示するアラームのレベル、オブジェクトレベル、時間帯やアラームの内容によってフィルタリングできます。
具体的なフィルタリングの項目は以下の通りです。
エラーレベルとオブジェクトレベルは複数選択可能です。
CPUやMemory、Network、Datastore、Storage Path、Storage Adapterのタブでは、具体的なリソース使用率がグラフと一覧で表示されます。
画像内青矢印に注目してください。上部グラフに、縦の線が入っています。
これはスナップショットの作成・削除操作や、vMotion操作、さらに姉妹製品Veeam Backup & Replicationによるバックアップ等のイベントといった、仮想マシンのパフォーマンスに影響を与える注視すべき操作があることを示しています。
イベントは下画像のように帯として表示されます。マウスオーバーさせるとイベントの内容を表示できます。
複数のイベントにもそれに応じて表示が可能です。
この表示は青の点線枠内で表示の切り替え、および項目の選択が可能です。
Top VMsのタブではリソースをもっとも消費している仮想マシンを上位順から表示します。
デフォルトでは直近5分でのCPU・メモリ・ネットワーク・データストアといった項目が表示されていますが、これは変更が可能です。
本記事ではESXiホスト選択時の表示を目安にパフォーマンスチャートの紹介をしましたが、別のオブジェクトを選択すれば、表示可能な項目は変わってきます。
例えばデータストアを選択すればディスクの空き容量やI/Oが、仮想マシンを選択すれば接続されている仮想ディスクのI/O、vCenterを選択すればホストごとの情報が表示されます。
次回はもう1つのVeeam ONEの機能、Veeam ONE Reporterについて紹介いたします。
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