仮想化により集約が進むことで問題となってくる点がその環境の管理です。
仮想化されることで管理者は様々なサーバを仮想マシンとして扱えるようになり管理自体は簡単になりました。しかし、その一方でリソースの共有により、仮想環境全体を把握することや目的とするオブジェクトのみ抜き出して確認するといったことが難しくなりました。
そこで、様々なベンダーが仮想環境管理のために、独自の手法によるリソース分析やキャパシティプランニングによる予測などのアドバイス機能などを持つソフトウェアを提供しています。けれども最終的に判断を行うのは管理者であり、ソフトウェアではありません。
そのため、管理者はソフトウェアのアドバイスから判断しようとしますが、そもそも仮想環境やその使われ方自体を正確に理解できていなければ、いくらソフトウェア高性能な分析、予測を実施していたとしても的確な判断を行うとができません。アドバイスのままにリソース追加を行ってしまえば無制限に仮想環境が肥大化していき、経営者に説明することも難しくなってしまいます。
この際に有効な手法は様々の観点からの監視、管理することです。仮想環境のオブジェクトをビジネスやポリシーの観点から可視化することで管理者さらには経営者も仮想環境とその用途を明確化し正確な判断が実施できます。
例えば、上の図のようにカスタマーサービス部門のWebアプリケーションで帯域不足が発生しているとすれば、お客様の満足度にも影響があるため、早急なネットワークリソースの追加が必要という判断が行えます。また開発部門のデータベースでI/Oが集中しているとすれば、単純にI/Oのリソースを追加するのではなく、まずは開発部門に確認を行う必要があるといった判断が行えます。
このように、様々な観点から仮想環境を見える化することで、適切なリソースの追加により仮想環境の肥大化を防ぐことができます。
Veeam ONEではカテゴライズ機能であるBusiness Viewを用いて仮想インフラのオブジェクトをカテゴライズ(分類)可能です。またこの分類は、オブジェクトの場所や名前、プロパティ、動的なリソースなどを条件とし自動化でき、さらにはVeeam ONE Business Viewによる分類をvCenterのカスタム属性やタグとして仮想環境のUIに反映することも可能です。
Veeam ONE Business Viewの分類をタグに反映し、vSphere Web Clientからも活用
例:スナップショットの保持期間での分類をタグに反映
カテゴライズ(分類)による効果は実際に試していただくことで、一番実感できるかと思います。
Veeam ONEは無償評価も可能ですので是非、お試しください。
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