Veeam ONE v8からマルチテナント向けの機能として、vCener ServerもしくはvCloud Directorの権限と連携してVeeam ONEでの監視、管理の範囲をユーザごとに制限する機能が追加されました。
上の左の図のように仮想環境の権限設定でアクセス可能な仮想マシンやデータストア、クラスタを制限していたとします。この際に対象の制限が行われたユーザがVeeam ONE MonitorやReporterにアクセスすると右の図のようにVeeam ONE側でもアクセスが制限されます。
例えば下記のようにユーザJohn Doeに自身がオーナーとなっているリソースプールJohn DoeにのみvSphere Clientから権限を与えていたとします。
この時にこのユーザJohn DoeがVeeam ONE Monitorにアクセスすると下記のように制限された範囲でのみ監視が行えます。
また、Veeam ONE Reporterからレポートを作成した場合にも、アクセスが許可されている範囲のみのレポートが作成されます。
このようにVeeam ONEで改めて権限設定を行わなくとも各ユーザに自身の環境の監視・管理を委任することができるようになり、管理者はVMオーナーからの要望に簡単に答えることができます。
関連トピックス
- Veeam Backup Enterprise Managerの権限設定【VMWare専用 バックアップ & レプリケーションソフト Veeam】
- マルチテナントなバックアップ運用もVeeamにお任せ!
- Veeam ONEでバックアップ環境監視に使用される認証情報
- Veeam Backup Enterprise ManagerによるVeeam Backupサーバの統合管理【Veeam Backup & Replication】
- マルチテナントなデータ保護をどう行うべきか?VMオーナー編
- プライベートネットワークでのEC2リストアやS3アーカイブ機能の利用方法[Veeam Backup & Replication]
- Amazon S3へのバックアップに必要な権限【CloudBerry(MSP360)】
- 豊富なアクセス制御でBYODのセキュリティリスクを解決 [Accops]
- Microsoft 365のBasic認証終了とEWSを介したTeamsデータへのアクセス制限に関して[Veeam Backup for Microsoft 365]
- Enterprise Managerで出来る5つのこと[Veeam Backup & Replication]