VMwareスナップショットをどう管理する?検出だけでなく、自動削除まで実装可能 Veeam ONEアラーム活用③


前回は長時間実行されているバックアップジョブを検出、スクリプトで強制停止する方法を、前々回はスケジュールを設定できないクィックバックアップを一定間隔で実行する方法を紹介しました。今回はVMware環境で問題になりがちなスナップショットを自動削除する方法をご紹介します。

VMwareのスナップショットはとても便利な機能です。VMごとに特定の状態を残しておけるため、各VMのオーナーに権限を与えておけば、アプリケーションのアップデート前などのタイミングでスナップショットをとって置き、もしアップデートに失敗したらスナップショットに戻るといった対処を任せることができます。ただ、このVMwareスナップショットは仕様上、使用し続ける場合、空き容量不足やパフォーマンス低下につながる場合があります。このため、仮想環境の管理者としては大量のスナップショットを作成することや1つのスナップショットを長時間にわたって使用し続けるといった運用は避けたいところであり、各VMオーナーが作成したスナップショットを放置するといったことがないよう徹底する必要があります。


しかし、これを完全に徹底することも難しいため、対策としてスナップショットの保持状態を検出する仕組みが必要です。ここで登場するのがVeeam ONEであり、Veeam ONEではスナップショットのサイズや作成されてからの時間、スナップショットの個数でアラームを作成検出できます。また、レポートとして、スナップショットの状態を一覧で出力することも可能です。

ただ、これらはあくまでも検出までであり、実際の削除は手動で行う必要が有ります。これを自動化するためにスクリプトを活用します。例えば、24時間以上保持されているスナップショットに関しては、Warningで警告として通知し、通知したにも関わらず削除されない72時間以上保持されているスナップショットに関してはErrorとして通知、アラームトリガー時のPostスクリプトで対象VMにあるスナップショットを削除してしまうというものです。

これにより管理者はポリシーに違反するスナップショットをいちいち手動削除しなくとも、自動で対応できます。

実際に設定する方法はこちらでご紹介しています。

 

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